2010年10月31日日曜日

クマ 「出没」は人間への警告だ

10/29朝日新聞山梨県版掲載

■笛吹の狩人、米山光男さんに聞く


 笛吹市御坂町で桃やプラムを栽培する農家、米山光男さん(63)は狩猟免許を取得して43年になる地元猟友会の重鎮。ツキノワグマも7~8頭仕留めた狩人だが、最近頻発する「出没グマの射殺」を批判的にみる。「クマは減っている」と語り、「いま見直すべきなのは、クマの食べ物をなくしてしまった林業政策」と訴えている。(永持裕紀)

 秋から冬に同町下黒駒で米山さん夫婦が営む料理店に、米山さんが撃ったクマの剥製(はく・せい)が飾られている。仕留めた時体重約130キロだった大物とは20年前の2月、御坂山地の山奥で出会った。最初の1発が当たったのに走って近づいてきた。2発目も命中したが、すぐ足元に。3発目でクマは息絶えた。「勝負をかけた命のやりとり」だった。


 20歳の時免許を取ったのは「勝負」が面白いと思ったからだ。けれど、この大物を仕留めたころから、狩りが面白くなくなってきた。山や森、動物の様子が「おかしい」と思えてきた。


 シカが増えた。クマが減っていることと関連があると米山さんはみた。それはクマの好物のドングリがなくなったからだ。御坂の山も椎(しい)やブナなどの天然林が伐採され、針葉樹の人工林に変わった。最近はクマを見かけないと米山さんは話す。「クマもかわいそうだ」


 米山さんは昨年、氏子を務める檜峰(ひ・みね)神社(同町上黒駒)の100ヘクタール近い自然林が県の指導で伐採されたのを機に、知事と環境相あてに「林業政策の見直し」を訴える手紙を書いた。「野生動物や貴重な植物を絶やし、自然界の生態を狂わして、私たち人類まで絶やしてしまうつもりですか」と記した。


 「クマの出没」は、自然が何か大切なことを人間に伝えようとしている警告と米山さんは考える。「出没は今年ドングリが不作だからじゃない、日本中どこもドングリがなくなっているからだ」。クマ絶滅は自然のバランスを崩してしまうと、猟友会員のまま、クマと森の保護を訴える日本熊森協会に入会した。


 人間や作物に危害を加える出没グマはすぐ殺せという声もある。森の変容を見続けてきた米山さんは話す。「元々の原因が何なのか、じっくり見直すべきチャンスです

2010年10月26日火曜日

10/31(日)懇親会・DVD勉強会・定例会のご案内

◎10/31(日)15:00~21:00懇親会・DVD勉強会・定例会です
  (山梨県青少年センターリバース和戸館)
 
  ・15:00懇親会  
  ・18:00DVD勉強会  
  ・19:00定例会

  *熊森の活動に興味がある方なら、会員でなくても、どなたでも、どこからでも参加も中座も自由に出来ます。
  懇親会では、交流を深めみんなで意見を出し合いましょう。

  *DVD勉強会は、兵庫県の観光リンゴ園の幸福さんが、実際クマの被害に遭いながらも、共生への道を実践された貴重なお話しです。

是非みなさん御都合の良い時間帯にお越し下さい。

【重要】11/15から例年通りなら、狩猟が解禁になる予定です。
・今年の捕獲数は、24頭、補殺15頭、放獣9頭です。(現在把握している数字)
・昨年の捕獲数は、21頭、補殺20頭、放獣1頭です。

例年なら1頭しか放獣がなかったのに、今年、9頭の放獣に繋がったのは、皆さんのご協力のお陰様です。

支部長になった時、1頭たりとも殺さないと思いましたが、情報が入らない中で、救うことの出来なかったクマの命を、大変残念に思い悔やまれます。
しかし、これからも、1頭でも多く救いたいと努力していきますので、みなさま今後とも宜しくお願い致します。

28日に副支部長と、みどり自然課に狩猟解禁の件で相談にいきますが、このまま狩猟が始まったら大変なことのなります。

31日は、狩猟解禁の対策を皆様と考えたいと思いますので、多くのご参加をお待ちしています。

10/25富士川町のクマの目撃情報 その他

今朝、会員さんから、富士川町のクマの目撃情報のお知らせを頂きました。

今朝の農林振興課の方のお話では
「先日から目撃が相次ぎ、猟友会さんにパトロールを依頼。今後の様子で罠の設置を検討。」

午後から、地元の皆さんと役場に行き、捕獲した際の『放獣』をお願いしに行きました。

役場でお話を伺い現場を数カ所を案内して貰いました。
今後の様子で罠の設置をし捕獲放獣の意向です。

現場近くは小学校があり、訪問した所、教頭先生は理解ある方で、以前から児童は鈴を鞄に付けクマとの遭遇を避けていました。

現場には柿の木が4~5本あり、柿がクマを誘因したと思われます。

柿の実の撤去を役場に依頼しました。
学校側からも、子どもの危険を回避する為、至急、柿の実の撤去を役場にお願いするとの事です。

餌が無いと分るとクマは来なくなります。

また、小学校での熊森環境教育を今後検討して下さるそうです。

近くのドライブインにもリーフレットを置いて頂きました。理解者が増えますように!

クマの目撃情報の事で、今日、富士川町役場に、地元の方が3名も行ってくれて良かったです。

農業従事者のKさん、小学生を持つお母さんの、KさんとYさん。

「農作物の被害が出たら困るから殺して欲しい」「子供達に何かあったら怖いから殺して」
と言う立場の人達が
「殺さないで下さい」との声は、役場の方も無視する訳にはいかない筈です。
又、地元の方は役場の方と顔なじみなのも、大きな力になります。

本当にみなさん、お忙しい所を、急遽、役場に出向いて下さりありがとうございました。

明日は、Yさんに、その後のクマの情況や、柿の実の撤去の事を、役場にお聴きして貰います。

誰も取る人がいないなら、私達が柿取りに行く予定です。

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●10/20の河口湖勝山に柿を食べにきたクマさんは、今朝、役場に確認したところ「20日以降は目撃情報も全くありません。」との事です。山に無事に帰った様です
(^(エ)^)/

☆明日27(水)は甲斐市の竜王南保育園で「クマさんと森のお話会」です。
子ども達の笑顔に会えるのがとっても楽しみです!

2010年10月23日土曜日

●森は大きな水のかたまり~生命の森のお話会 IN ぴゅあ峡南~

と  き:10月24日 (日) 午後2時~4時

と こ ろ:山梨県立男女共同参画推進センター ぴゅあ峡南

南巨摩郡南部町内船9353-2 
TEL0556ー64ー4777

参 加 費:無 料 (どなたでも参加できます)

主   催:『虹の天使』 森の大切さを知り復元・保全を考え活動する仲間たち

お問い合せ:『虹の天使』 [井上] 0556-22-2650

内  容

☆ 日本熊森協会とは
日本熊森協会山梨県支部長のお話

☆ 人形劇
今、森の復元・保全がなぜ必要か・・・。
子供にもわかり易い内容です。

☆ 皮むき間伐 『きらめ樹』とは・・・。
誰でも楽しく出来る皮むき間伐?

☆ タスマニア原生林 DVD上映
日本人と世界の原生林との関係がある?

☆ 情報交換会 人と人のつながりが大切です☆

2010年10月22日金曜日

河口湖のクマの件の報告(10/21)

今日は三人でクマの件で行動しました。

富士河口湖町役場-富士吉田市役所ー富士ビューホテルー勝山小学校ー勝山中学校ークマ目撃情報の現場付近をパトロールー御坂町のYさん

チョットハードに動きましたが、心配しているよりも、訪問してみなさんとお話出来て本当に良かったです。

●河口湖町役場
「今日午前中も猟友会にパトロールして貰いますが、クマが見つかっても、捕獲放獣をします。ただ目撃情報も無いので、たぶん、山に戻ったと思います。」と言う事でした。

●富士吉田市役所
「7月の富士急ハイランドの捕獲放獣以降は落ち着いています。
ただ、放獣後に、“てめェ~、なんで放獣したんだ。山菜取りに行って、襲われたらどうしてくれるんだ!”と、自分の事しか考えられない人からの電話があり、『クマが元々生息していた場所に戻してあげただけです。山菜取りに行く時は、クマの生息地に人間が入り込むのですから、こちらが気をつけないといけないんですよ。』と、お話しました。」と聴き、大変だなぁと思いました。

わたしが、今まで市町村を訪問した時に、『クマが出ると殺して』『クマの放獣をすると、共生など考えられない住民からの抗議の電話が掛ってくる』と必ずお聴きします。

沢山の人が日本熊森協会を知り、事実を知る事が大切です。
『殺さないで下さい』『放獣有難うございます』の多くの声が、クマの保護に繋がります。
どうかみなさん、今、クマの話題が頻繁なこの時期に、日本熊森協会の事をお伝えしてゆきましょう。

●富士ビューホテル
支配人とお話しました。ホテル入口の看板付近の道を東から西に横切ったそうです。
「自然の中にたたずむホテルですから、クマが万が一ホテル敷地内に入って来ても、殺さず、捕獲放獣をして貰います。」と仰ってました。
皆さん、河口湖にお泊りの際は、クマに優しい富士ビューホテルへ!

●勝山小学校
教頭先生とお話しました。
富士ビューホテルが直ぐ近くです。
「登下校等は教員が付き添い、気を付けています。クマは今年ドンドン殺されているけれど、歌にも、お話にも、沢山出て来るし、ぬいぐるみもあるし、優しい動物で表現されているのに、何かおかしいね、とみんなで話をしてたんです。」
クマともりとひとをお渡ししました。日本熊森協会の子ども向けリーフレット全校生徒に配布して貰うよう、後日お届けします。

●勝山中学校
教頭先生とお話しました。
小学校のお隣です。
クマともりとひとをお渡ししました。日本熊森協会の子ども向けリーフレット全校生徒に配布して貰うよう、後日お届けします。

●目撃情報付近パトロール
住宅地で、皆さん庭や近くに柿の木が必ずあり、柿だらけでした。
収穫されない柿の実は、順に下に落ち腐敗していました。
これは、クマがついつい来たくなってしまうなぁと思いました。

●猟友会Yさん

「人工林ばかりの山を早急に何とかして、クマの餌の木の実が成るようにしないと、このままでは絶滅してしまう。餌が無いと生きていけないだよ。クマが増えたなんて言う人は山を知らない人。奥に棲めなくなって下りて来ただけ。」
と、いつもながら力強い言葉。

今後はクマの保護、環境教育をしながら、山梨県の奥山を調査し復元していきたいと思います。
山梨県の場合、殆ど県有林と伺いました。この件に詳しい方がいらっしゃいましたら、ご協力頂けると嬉しいです。

●河口湖町のクマ目撃情報について(10/20)

●河口湖町のクマ目撃情報について

御存じの方もいらっしゃると思いますが、河口湖町の熊森会員さんから目撃情報を寄せて頂き役場に確認して頂きました。

下記の通りです。

富士河口湖町に熊が出現しました。

場所は富士ビューホテルの南西100メートルほどの場所。
2回に渡って目撃されたそうです。

防災無線の放送と、12時、夕方のNHKの山梨版のニュースで、
富士河口湖町の勝山地区に熊が出現して、ある農家の家のガラスが
割られたり、柿が取られたということが、報道されました。

けが人はいません。
明日も朝から捜索するそうです。

確認したところ、河口湖役場では、殺さず「捕獲放獣」と言う方針です。

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私も、夜、この件で確認が取れました。

目撃された場所は、柿の木で、収穫されない実が下に落ちている状況で、腐敗臭で誘引された模様です。
沢山の柿の木がありすぎて、撤去出来ないと言ってました。
また、アルミ戸とガラスを割った件は、犬に吠えられ、クマが犬を威嚇するような行動を取ったようで、家屋に浸入する為ではないそうです。

また場所的に「捕獲するのは難しいので捕まらないと思います。」との事です。

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山梨県支部としては、お会いしてお話する事が、一番の解決策になると思いますので、明日の朝、富士河口湖町役場と、お隣の富士吉田市役所を訪問して、情況をお聴きし「捕獲放獣」を再度お願いして来ます。
目撃現場にも行ってきます。

その後、御坂のYさんのお話を伺う予定です。

2010年10月21日木曜日

クマ:富士河口湖の路上に 民家のガラス割る? /山梨

 20日午前8時半ごろ、富士河口湖町勝山で、住民から「路上にクマがいる」と119番通報があった。富士吉田署員らが捜索していたところ、近くの民家の居間の窓ガラス1枚が割れていた。1人で家で寝ていた女性(80)が、窓ガラスをたたく音がしたため見に行ったところ、割れていたという。

 富士吉田署や同町などは、民家前にクマの足跡があったことから、住民らに警戒を呼び掛け始めた。現場は、河口湖畔の「富士ビューホテル」南西約300メートルの住宅地。

 現場を調査した県環境科学研究所の吉田洋研究員は「近くの柿の木にクマのつめ跡を発見した。柿を食べたクマが民家に行き、飼い犬にほえられて驚き、窓ガラスにぶつかったのだろう。今年は山にエサがやや少なく、未収穫の柿の木が多い所はクマにとってレストランだ」と話した。

 自転車で通りかかった無職の小林忠頼さん(75)は「この辺は近くの山から約1キロも離れ、クマが出た話は聞いたことがない」と話していた。【福沢光一】

▼毎日JPより

2010年10月14日木曜日

10/16クマと森とヒトのお話会~動物達が安心して帰れる森を守ろう~

イベントの御案内です。
多くのみなさまの御参加をお待ちしています。
是非お越し下さい。

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●クマと森とヒトのお話会
~動物達が安心して帰れる森を守ろう~

名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約会議)が開かれる10月。
すべての生きものはつながりあい、私たちは生物多様性の恵みによって生きています。
たとえば、クマを守ることは自然を守ること、未来の子どもたちを守ることにつながっています。
ひとまず、人間であることを横に置き、生きものの目線で、この世界を見回してみませんか?

★日時:10月16日(土)19:00 OPEN 19:30 START
★参加費:500円(ワンドリンク付)
★場所:バールスロー 甲府市丸の内1-19-21
★定員:30名(先着順)
★問合せ/申込:055-226-8625(月曜定休)バールスロー
        090-8348-4067(岡)

2010年10月8日金曜日

クマの紙芝居・苗木作り 園児が森を学ぶ

朝日新聞 asahi.com> マイタウン> 山梨>
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001010080002

人工林ばかりになってしまった山にドングリなどの好物がなくなった。そこで人里の柿を食べたところワナに捕まってしまったクマの母子。お母さんグマは撃ち殺されてしまう――。甲斐市立竜王中央保育園で7日、そんな紙芝居を通じて森に住む生き物について考えようというお話会があった。同市の公立8保育園はこの秋、こうした取り組みとともに、ドングリが実るクヌギなどの苗木作りを続けていく。(永持裕紀)


 この日は4~5歳の園児約60人が参加。「クマは生態系崩壊の被害者」という立場で活動する日本熊森協会県支部の女性メンバー5人が、紙芝居などを約1時間進めた。


 紙芝居で、メンバーは戦後大規模に植林されたスギ林について「暗くて動物の食べ物がない」とクマの口調で話した。輸入材に押され、手入れされない人工林で進む「森林崩壊」と呼ばれる問題の一端や、自然の森のなかに本来なら様々な生き物が住んでいることを伝えようとした。


 同市の公立保育園はこれから12月にかけて、熊森協会による同様のお話会を続ける。そのほか、公立の全保育園で同時期に、NPO法人・八ケ岳自然村(北杜市)が指導する形でドングリの種まきや、発芽した苗木をポットに移し替える作業をする。


 クヌギなど自然林を知ると同時に「1本の苗木が森をつくり、植物から動物へ続く自然界の食物連鎖も始まる。子どもたちが、苗木の持つ大きな意味を幼い心にとどめてもらえれば」(八ケ岳自然村)という。


 甲斐市子育て支援課によれば、こうした保育園での環境教育は「生命についての興味や関心を育て、豊かな心を培う」ことを狙った、初めての本格的な取り組みという。竜王中央保育園の茅野あや子園長は「未来を生きていく子どもたちが、自然や環境に目を開くいい機会になればと思います」と話している。

「保育園で紙芝居( ドングリの森を守って)を使い“クマと森のお話会”を開催」 本日の朝日新聞に記事掲載

山梨県甲斐市立の保育園の8カ所に、紙芝居(ドングリの森を守って)を使い「クマと森のお話会」を12月まで開催することになり、昨日10月7日(木)は竜王中央保育園に行ってきました。

日本の森にはどんな生きものが棲んでいるかな?の質問に・・・
「ハ~イ!サル。」「ハ~イ!キリン。」「ハ~イ!クマ。」
と、元気に目をキラキラさせて答えてくれました。(笑)

また、紙芝居になると、シーンと真剣に聞き入っていました。

最後にはみんな、「クマさん達動物がかわいそう。助けてあげたい。」
と、優しい子ども達ばかりです。

子ども達の願いを実現するために、これからもがんばっていこうと思いました!

このお話会の模様を、朝日新聞社さんが取材にきてくれて、本日の8日の山梨県版に記事が掲載されますので是非ご覧下さい。

記者さんが「子供たちが紙芝居やお話にじっと聞き入っていた様子には、少し感動しました。」と仰ってましたが、とても温かい良い記事になっています。

また、記事をご覧頂くと分かりますが、甲斐市の公立保育園は、これからドングリの苗木を育てていきます。
熊森のお話会により、その活動に意味が見いだせ、繋がっていくことはとても素晴らしいと感じました。

1.10月7日(木)  竜王中央保育園
2.10月15日(金) 双葉西保育園
3.10月18日(月)  竜王西保育園
4.10月19日(火)  竜王北保育園
5.10月22日(金)  竜王東保育園
6.10月27日(水)  竜王南保育園        
7.11月15日(月)  松島保育園 
8.12月17日(金)  敷島保育園

以上です。

2010年9月27日月曜日

ありがとう

ありがとう

私決めていることがあるの。

この目が物をうつさなくなったら目に
そしてこの足が動かなくなったら
足に「ありがとう」って言おうって決めているの。

今までみえにくい目が一生懸命見よう
見ようとしてくれて
私を喜ばせてくれたんだもん。

いっぱいいろんな物素敵な物見せてくれた。

夜の道も暗いのにがんばってくれた。

足もそう。

私のために信じられないほど歩いてくれた。

一緒にいっぱいいろんなところへ行った。

私を一日でも長く
喜ばせようとして目も足もがんばってくれた。

なのに
見えなくなったり
歩けなくなったとき
「なんでよー」なんて言ってはあんまりだと思う。

今まで弱い弱い目
足がどれだけ私を強く強くしてくれたか。

だからちゃんと「ありがとう」って言うの。
大好きな目
足だからこんなに弱いけど大好きだから
「ありがとう。もういいよ。休もうね」
って言ってあげるの。

多分誰よりもうーんと疲れていると思うので・・・。

でもちょっと意地悪な雪絵は
まだまだ元気な目と足に
「もういいよ」とは絶対に言ってあげないの。

だってみたい物
行きたいところいっぱいあるんだもん。

今までのは遠い遠い未来のお話でした。


~Snow letter しあわせ気分より~

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Snow letter 雪絵ちゃんの気持ち

こんにちは!★すのう★です。

ねぇ、聞いて、聞いて。

話したいことが、たくさんあるの。

私ってね、泣いたり、笑ったり、怒ったりいろいろ。

そういうのをお手紙にしました。

あっ、そうだ!私はMS(多発牲硬化症)っていう難病だった。

MSとは長い付き合いだから性格も分かってる。

でも時々、思いっきりMSとけんかするの。

とにかく話したいことがいっぱい!

お手紙書くの大好きな<すのう>からのお手紙
読んで下さいね。

http://www.gokuraku-net.org/snow/
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雪絵ちゃんが、亡くなりました。
03.12.26のこと。

けれど、雪絵ちゃんは亡くなってなお生き続けるのだと思います。
私はこれからもずっと雪絵ちゃんのことをお話しして、文章にもしていきたいです。
そうすることで、雪絵ちゃんはもっとたくさんの方に出会っていくことができるでしょう。
たくさんの方が、雪絵ちゃんに出会えるでしょうから。
*山元加津子*

▼HPたんぽぽの仲間たち

こんにちは。
たんぽぽの仲間たちに来て下さってどうもありがとうございます。
私は養護学校の教員をしています。
そこで出会った子供たちはみんな私の大切なかけがえのない友達です。
一緒にいるととても大切なことをたくさん教えてくれます。
人と人はいつも関わり合って生きていると言うこと。
大好きという気持ちがどんなに大切かということ。
生きることがどんなに素敵かと言うこと、このホームページでみんなの気持ちや作品、それから一緒にいて感じたことなどをお話していきたいと思っています。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/

2010年9月26日日曜日

セヴァン・スズキ スピーチ~92年リオの環境サミットで12歳の少女が語った伝説のスピーチ~

こんにちは、セヴァン・スズキです。

エコを代表してお話しします。エコというのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガニゼェーション)の略です。

カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、今の世界を変えるためにがんばっています。


あなたがた大人たちにも、ぜひ生き方をかえていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、カナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。


今日の私の話には、ウラもオモテもありません。

なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。

自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。

私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。

世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。

そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。


太陽のもとにでるのが、私はこわい。

オゾン層に穴があいたから。

呼吸をすることさえこわい。

空気にどんな毒が入っているかもしれないから。


父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。

数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。


そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。

それらは、もう永遠にもどってはこないんです。

私の世代には、夢があります。

いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。

でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?

あなたがたは、私ぐらいのとしの時に、そんなことを心配したことがありますか。

こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。

まだ子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。

でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。

あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。

オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう

死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。

絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしう。

そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。

どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。


ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。

あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。

でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。

そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。

私はまだ子どもですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員であることを知っています。


そうです50億以上の人間からなる大家族。

いいえ、実は3千万種類の生物からなる大家族です。

国境や各国の政府がどんなに私たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。

私は子どもですが、みんながこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければならないことを知っています。

私は怒っています。

でも、自分を見失ってはいません。

私は恐い。

でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私は恐れません。


私の国でのむだ使いはたいへんなものです。

買っては捨て、また買っては捨てています。

それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かちあおうとはしません。

物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです。

カナダの私たちは十分な食物と水と住まいを持つめぐまれた生活をしています。
時計、自転車、コンピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら何日もかかることでしょう。

2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。

ひとりの子どもが私たちにこう言いました。

「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、食べ物と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」

家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。


これらのめぐまれない子どもたちが、私と同じぐらいの年だということが、私の頭をはなれません。

どこに生れついたかによって、こんなにも人生がちがってしまう。

私がリオの貧民窟に住む子どものひとりだったかもしれないんです。

ソマリアの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドでこじきをしてたかもしれないんです。


もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。

私はまだ子どもだけどこのことを知っています。

学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。

●たとえば、
*争いをしないこと
*他人を尊重すること
*ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
*分ちあうこと
*ちらかしたら自分でかたづけること
*話しあいで解決すること
*そして欲張らないこと

ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか。

親たちはよく
「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめるものです。
あるいは
「できるだけのことはしてるから」とか、
「この世の終わりじゃあるまいし」とか。

しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うことができなくなっているようです。

おききしますが、私たち子どもの未来を真剣に考えたことがありますか。


父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、なにをするかでその人の値うちが決まる、といいます。

しかしあなたがた大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。


あなたがたはいつも私たちを愛しているといいます。


しかし、私はいわせてもらいたい。

もしそのことばが本当なら、どうか、
本当だということを
“行動”でしめしてください。

最後まで私の話をきいてくださってありがとうございました。



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1992年6月11日

ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連の地球環境サミットで、
12歳の少女が世界各国のリーダーたちを前に6分間のスピーチをしました。

少女の名前は、セヴァン・スズキ。

セヴァンのスピーチが終わった時、大人たちは目にいっぱいの涙をためて彼女に言いました。

「大事なことを思い出させてくれてありがとう。」

ロシアの元大統領ゴルバチョフ、後にアメリカの副大統領になるゴアも、彼女に駆け寄って祝福したといいます。

16年たった今も、語り継がれている、セヴァンのスピーチ…。


●セヴァン・スズキ スピーチをするまでのストーリー

セヴァンは、9歳の頃から「環境問題」に強い関心を持ち、「子ども環境運動クラブ」を作って、友達と一緒に勉強したり、活動したりしていました。

そんなとき、ブラジルで世界のトップリーダーが集まって今後の世界の進み方を決める会議が開かれることを知ります。

「会議の結果によって、大きな影響を受けるのは私たち子ども!子ども代表としてブラジルへ行こう!」

そう思ったセヴァンたちは、費用を集めて、仲間5人でブラジルへ向かいました。

世界のNGOが集まる場所で、2週間訴え続けたセヴァンたち。

すると、なんと、サミットでスピーチできるチャンスがめぐってきました!

彼女らの活動を見たユニセフ代表が
「子どもたちの声も聞こう」と言ってくれたのでした。

それは、リオ滞在最終日のこと。

セヴァンは、胸躍らせ、会場へ向かいながら大急ぎで原稿を書きなぐり、休む間もなく壇上へと上がったのでした…。

2010年9月25日土曜日

9月定例会の報告

2010.920 (月) 1830~21:00
甲府市総合市民会館第4会議室

●山梨県のクマの状況と対応
○甲州市
 ・8/22(日)甲州市にクマの捕獲罠が設置されているとの連絡。
 ・23(月)甲州市役所に確認の電話を入れたところ、既に3頭捕殺されていることが分かり25日に改めて訪問することになる。
 ・25(水) 甲州市役所産業振興課果樹農林担当を4名で訪問。担当者と面談。
  今後は、放獣をして頂けるよう、お願いする。
 「甲州市は、捕獲したクマは、なるべく放獣です。」とお聴きし安堵する。
 ・29(日) 甲州市で、子グマがイノシシの罠に誤捕獲されたとの情報。
  休日のため、市の対応は翌30(月)になるとの事。
 ・30(月) 支部では朝から、甲州市役所、捕獲現場に駆け付け、放獣をお願いする。
  笛吹市御坂町の猟友会のYさん、環境科学研究所のY研究員が駆け付け無事放獣。
  熊森も4名で放獣に立ち会う。

◎テレビで報道があった内容では県内では7頭捕殺されています。今月中に各地町村に確認予定。

 *今後も会員のみなさまの情報をお寄せ下さい。
  市町村役場に電話を入れ、訪問などして対応していきます。
  今後も、実際クマが捕獲された時は、現場に駆け付けます。
  また、クマの捕獲があった時は、多くの声を市町村役場に届けることが、クマの保護に繋がりますので、今後もご協力宜しくお願いします。
  みんなで「殺さないで下さい!」の声を上げ、みんなで協力してクマの命を守りましょう!

★今秋、森の動物達に、食糧援助を!~本部より~ 
 【山梨県支部の対応について】
  山梨県の山の実りは、今年は良いのでは、という見方もある。
  また、クマの出没も、山梨県は通年7月~8月がピークだとの話も出たので、今後状況を把握して、慎重に対応していこうという事になりました。
  
★森の復元を地域と一緒に考え行動していこう!
 【事例:原観光りんご園(兵庫県宍粟市)を参考にする。】
  甲州市の市議会議員さんに、本部からの資料、DVDを、先ずは見て貰う。
  今後、甲州市の森の復元をどうしたらいいか一緒に考え話し合っていく。

●山梨県の熊森会員数の状況
  330名位です。
  みなさんに、チラシなどをお渡しして1カ月に3人位にお話しして種まきをしましょう。
  蒔かぬ種は生えぬ。事実を知ることがクマの保護に繋がります。熊森をお伝えしましょう。

●8、9月の報告
 ○8/25(水)定例会  ボランティァセンター
 ○8/25(水)~30(月) ハッピーグッズ合同展   元麻布ギャラリー
  熊森やまなし共催「パネル展示と本の販売」 
 ○8/28(土)19:00~21:00「クマと森のお話し会in笛吹」学びの杜みさか
  スタッフを含め30名程の参加者でしたが、衆議院議員、笛吹市議がいらして下さいました。
  お子様も参加して「クマのお陰で水が飲めるのが分かった。クマを守ってあげたい。」と感想を寄せてくれました。
○9/3(金)13:00~13:40 甲府市議会で熊森会員の山田厚市議が一般質問
 (熊森協会から10名傍聴)
  1.森林・林業と大型生物に対する認識と基本方針について
  2.生物多様性と動植物に対する人間のモラルを高める取り組みについて
  3.森林・林業の再生及び防災機能の強化について

◎9/19日(日) 第4回くまもり東京シンポジウムin立教大学 300名強参加
  *山梨からも数名参加して下さいました。とても素晴らしいシンポジウムでした。1時間もオーバーしても帰る人がいませんでした。


●10月の予定
 ○10/4(金)山梨県猟友会会長訪問、県議訪問、県みどり自然課訪問
  (支部長・副支部長)
  
◎10/31(日)15:00~21:00懇親会・DVD勉強会・定例会
  (山梨県青少年センターリバース和戸館) 
  ・15:00~懇親会  ・18:00DVD勉強会  ・19:00定例会
  *どなたでも参加出来ます。懇親会では、交流を深めみんなで意見を出し合いましょう。
  *DVD勉強会は、兵庫県の観光リンゴ園の幸福さんが、実際クマの被害に遭いながらも、共生へ
   の道を実践された貴重なお話しです。


【生物多様性キャンペーン】環境教育
 ○10/16(土)19:30~「クマと森とヒトのお話し会」バールスロー(甲府市丸の内1-19-21)
  参加費500円、事前の申し込みが必要です。
 ○10/24(日)14:00~ 「クマの棲むもりは大きな水のかたまり」ぴゅあ峡南(南部町)
  主催:虹の天使 
                    
 ○山梨県甲斐市内の保育園 (全8ヶ所)「クマとの共生」紙芝居とツッキンのお話し会10時~11時
  1.10月7日(木)竜王中央保育園  2.10月15日(金)双葉西保育園 
  3.10月18日(月)竜王西保育園  4.10月19日(火)竜王北保育園
  5.10月22日(金)竜王東保育園  6.10月27日(水)竜王南保育園 
  7.11月15日(月)松島保育園    8.12月17日(金) 敷島保育園
  *尚、一般の参加は出来ません。

○11/23(火) カフェくじらぐも (北杜市明野)予定  

*みなさん紙芝居やお話し会を開催して、事実を知って頂きましょう!

●「くまもり読書感想文コンクール」~くまと共に守ろう!僕らの森と未来~
 締め切り11月15日消印
 ・本屋さんでクマの本のコーナーがあったので、熊森の本も並べて貰い、感想文のチラシを置いて貰う。
 ・身近な図書館に本を取り寄せて貰い、感想文のチラシを置いて貰う。
 ・会員のみなさんのお子様の中からも是非お寄せいただきたい。
 *読書の秋を活用して、熊森を多くの方に知って頂きましょう! 

●NPO山梨ツキノワグマレスキュー      
 「9/16に設立されました。熊森協会山梨県支部と良い関係を保ちながら、1頭でも多くのクマを救ってい   きたい。」

●その他
  ・埼玉県の小グマについて
   春、保護された小熊を飼育している方が、手に余り引き取り手を探しています。
    

2010年9月24日金曜日

NPO山梨ツキノワグマレスキュー

「NPO山梨ツキノワグマレスキュー」の記事が、今日の山梨日日新聞の朝刊に掲載されました。

日本熊森協会山梨県支部とは関係無く、清水邦彦さん(副支部長)ら、有志が設立されました。

昨年まで、放獣するシステムが無かった為に、県内の殆どのクマが補殺されていた現状でした。
清水さん達は、それを何とかしようと、ズット放獣チーム立ちあげに向けて頑張ってこられ「NPO山梨ツキノワグマレスキュー」設立に至りました。

本当に素晴らしい実行力で、実現し、本当に素晴らしいです。

「NPO山梨ツキノワグマレスキュー」の設立により、1頭でも多くのクマの命が救える事を、とても嬉しく思います。

▼山梨日日新聞 みるじゃん
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/09/24/5.html

2010年09月24日(金)
捕らえたクマ 山に返します 
県内にNPO発足 
命奪わず“お仕置き”で教育 

 捕まえたクマを山へ返します―。
今年、ツキノワグマの目撃情報が相次ぐ山梨県内で、有志がNPO法人「山梨ツキノワグマレスキュー」を発足させた。ツキノワグマの個体数が減っているため、県などは捕獲したクマは山に返すよう促しているが、市町村は放獣ノウハウのある野生動物の研究者と連絡できない場合、二次被害を恐れる住民の声もあり殺処分することがある。NPOは、円滑に放獣できるよう行政から連絡を受けて現場に向かい、二度と人里に近づかないよう「お仕置き」をして山に放つ。自治体には畑への電気柵設置も働き掛け、人とクマの共生を幅広くアピールする。

自治体に共生訴え 現場に急行、麻酔やスプレー
 16日に設立したNPOのメンバーは、代表理事を務める北杜市の清水邦彦さん(55)ら、県内の自営業者や定年退職者15人。「クマは保護されるべきだ」と考えるが、放獣する専門家がいない場合、捕獲後に殺処分されることを知り、専門知識を身に付けて放獣しようと団体をつくった。

 県や市町村の放獣要請に対し、連絡を受けた清水さんらは現場に急行できるメンバーを手配、必要に応じて獣医師から指導を受けた麻酔措置、唐辛子のスプレーなどをかけるお仕置きをした上で、人里から離れた山に放つ。

 「放獣は根本的な問題解決にならない。クマが里に下りてこない環境をつくる活動もしたい」と清水さん。クマが農作物を荒らすことがないよう、行政には畑に電気柵を設けるよう働き掛けていく。

 県内のツキノワグマは2000年時点の推計で、約400頭とされる。将来的に絶滅する恐れもあり、県は捕獲数を制限する保護管理指針を定め、市町村には捕獲した場合は可能な限り放獣するよう促している。危険が伴う放獣は現在、ノウハウのある研究者に依頼している。

 捕獲後の措置では、さまざまな意見がある。市町村に対し、農作物被害に遭った農家は「クマを放せば、また畑に来て荒らすかもしれない」と二次被害を恐れて処分を求め、保護団体は「クマを山に返してほしい」と要望するという。

 今年、イノシシのおりで4頭が捕獲された甲州市。先月、おりにかかったクマは県環境科学研究所の研究員が駆け付けるのを待って放獣したが、それ以前の3頭は研究員と連絡が取れず、クマが暴れて鉄格子のおりを壊す可能性があったため、殺処分した。

 市産業振興課はNPOの誕生について、「専門組織があれば県の要請通り、捕獲後に放獣できるようになる」と期待。ただ農家などの思いを考えると「捕獲=放獣」に複雑な心境もあるという。

 県みどり自然課によると、例年のクマの目撃は年間50~60件だが、今年は8月末までに99件と多い。「これから冬眠準備期に入り、多くの餌を食べようと行動範囲が広がる」(同課)ため、目撃情報の増加が予想される。登山やキノコ狩りなどで山に入る機会が多いことから、同課は「鈴を付けるなどして行動してほしい」と呼び掛けている。

☆今に生きる☆

今がチャンスだ

今が最善

今の中に過去の全てが入っている

今の中に未来の全てが入っている

今を変えれば過去の全てが変わる

今を変えれば未来の全てが変わる

今を変えれば周りの全てが変わる

今に生きれば生命が活動する

今に生きれば魂が輝く

今こそチャンスだ

今ここに縁がある

自己を変えるチャンスは今しかない

今、今、今、今の中に全てがある

今、決意せよ

今、行動せよ

今、すぐ変われ

人生とは今の事を言うのだ

過去の事をグズグズ悩むな
過去はどこにもないのだ

未来の事を心配するな
未来はどこにもないのだ

今の心の中に過去も未来もあるのだ

今に感謝せよ
今を愛せよ

全てが完全なのだ

今とは宇宙の事を言うのだ

ありがとう

ありがとう

今に感謝


*心の学校*佐藤義塾

2010年9月23日木曜日

日本のクマを絶滅させるなキャンペーン

〜クマの棲める豊かな水源の森を次世代に〜


自然界では種々雑多な動植物が自然生態系のなかで絶妙のバランスを保ちながら共存しています。一種類でも生物がかけると生態系のバランスはつぎつぎと崩れ、 森も崩壊に向います。

森=植物+動物

日本最大の大型獣であり、 自然界のあらゆる恩恵を受けて生きている*アンブレラ種であるクマの棲める環境を残すということは、 他の全ての生物が生息可能な豊かな自然を残すことになるのです。

豊かな森は、 私達の水源でもあり、 命の水を守るためにも、 クマをはじめとする全ての動植物を保全する必要があります。

今回のキャンペーンでは、 日本のクマの現状をふまえ、 アンブレラ種であるクマ保護の重要さを訴えていきます。


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*アンブレラ種(アンブレラしゅ、英語: Umbrella species)とは、その地域における生態系ピラミッド構造、食物連鎖の頂点の消費者である。アンブレラ種を保護することにより、生態系ピラミッドの下位にある動植物や広い面積の生物多様性・生態系を傘を広げるように保護できることに由来する概念。(wikipediaより)

2010年9月22日水曜日

〇●お月見●〇

小さい頃
月にウサギが
棲んでいて

餅つきをしていると
信じてました…



かぐや姫が
満月の日に

愛するお爺さんお婆さんを残して

泣く泣く月に
帰らなければならない気持ちを想うと

切なくなりました…



月は神秘的です


月の満ち引きで
海の波が起こり

地球は命を与えられています


満ち潮で生命は誕生し

引き潮で臨終を迎えます


1分間に
岸に打ち寄せる海の波の回数は18回

人間の1分間の呼吸数も18回

それを2倍すると…体の平均体温36度

また2倍で…1分間の脈拍数72回

また2倍で…血圧最高値144

また2倍で…母親の胎内で成長する期間280日


この数字は
何を意味するのでしょうか


私達は
地球という生命体と一つです

偉大な何かに…

宇宙のリズムに懐かれ
生かされている…


有難いです


生かされている事に
感謝して

今、この一瞬を大切にします

本当に有難う御座います

2010年9月18日土曜日

☆★ジュピター★☆

Every day I listen to my heart

ひとりじゃない

深い胸の奥で
つながってる

果てしない時を超えて輝く星が

出会えた奇跡
教えてくれる

Every day I listen to my heart

ひとりじゃない

この宇宙(そら)の御胸に抱かれて


私のこの両手で
何ができるの?

痛みに触れさせて
そっと目を閉じて

夢を失うよりも
悲しいことは

自分を信じて
あげられないこと

愛を学ぶために
孤独があるなら

意味のないことなど
起こりはしない


心の静寂(しじま)に
耳を澄まして

私を呼んだなら
どこへでも行くわ

あなたのその涙
私のもとに


今は自分を
抱きしめて

命のぬくもり
感じて

私たちは誰も
ひとりじゃない

ありのままで
ずっと愛されてる

望むように生きて
輝く未来を

いつまでも歌うわ
あなたのために


作詞 吉本由美
作曲 G.Holst
 歌 平原綾香

2010年9月7日火曜日

アシュリー・ヘギ

小さいときからよくからかわれたし、
いまもからかわれることはあるけど、
そういうときは、
「あなたにも同じ血管があるのよ」って説明するの。

それでもからかうようなら、もう放っておくの。
それはわたしの問題じゃなくて、
彼らの問題だから。

*****

プロジェリアじゃなければいいのに、なんて思わないわ。
わたしは、わたしという人間であることが幸せだし、
神様がわたしをこうお創りになったのには、
きっと理由があるはずだもの。

*****

もしかしたら神様は、
“わたしはプロジェリアだけど、こう生きている”
ということを人に見せなさいって、
その機会をお与えになったのかもしれないって思うの。
この病気をとおして、
人を助けなさいということかもしれないって思うの。

*****

わたしのことをかわいそうだって言う人がいるわ。
でも、その人たちはわたしじゃない。
だから、そう言うんだと思う。
だってわたし、自分のこと、
かわいそうだって、ちっとも思わないもの。

*****

わたしは、人の前で悲しい顔はしたくない。
笑顔でいると、みんながハッピーになるでしょ。

*****

ハッピーでいられる自分が好き。
悪口を言われたときでも、
誰かがわたしに怒ったときでも、
相手に対して怒らないでいられる自分が好き。

*****

嫌いなところはひとつもないわ。
たまにはね、イラついちゃうときがあって、
ちょっと嫌いになりそうになるけど、
そういうときは、
なぜ、わたしは怒っているんだろうって考えて、
気持ちを落ち着けるようにしているの。
そうすると、こんなことで怒るなんて意味がない、
バカみたいだって思えてくるの。
で、それで終わりにするの。

*****

わたしはいつも前向きでいたい。
前向きになれないときが
これまで1回か2回はあったかも。
でも、ほとんどないな。

*****

自信を失ったこともないわよ。
だって、自信を失わされるようなことが
起こったことなんてないもの。

*****

人はこうなのに、自分はこうだとか、
誰かと自分を比べて、どうこう考えたりしない。
誰だって完璧じゃないもの。

*****

ひどいことを言われて相手に怒りを感じたときは、
その人に怒り返さないように、自分に待ったをかけるの。
そこにいたらきっと言い返してしまうから、
「ちょっと失礼」って別の場所に行って、
一拍置くようにしているの。

一拍置いて、いま起きたことを考えてみると、
憤りが相手にそういわせたんだってことが見えてきて、
自分の中の怒りや悲しみが消えていくの。

人が怒っているとき、相手に対して、
本心から思っているんじゃないようなことまで
勢いで言ってしまったりすることがあると思うの。
言い争いをするとときって、
売り言葉に買い言葉になっちゃうでしょ。
そんな怒りのシーソーゲームを続けていても、
なんにもならないじゃない?
だから、こうしようって決めたの。

*****

もしも、わたしが誰かから
あなたにはあと24時間の命しかありませんよ、
と言われたとしても、
それで困ったりはしないわ。

死は誰にでも訪れるもの。
恐れるなんて、
意味がないことだと思う。

*****

なぜ、ここにいるのか、
それはわからない。
でも、わたしたちがここにいるのには、
何か目的があるはずだと思うの。

*****

わたしはハッピーに生きたい。
ほかの人たちを勇気づけられるように生きたい。

*****

生きるチャンスを与えられているんだもの。
わたしは、自分の定められた時間がくるまで、
すこやかに生きていきたいと思っているわ。

*****

わたしたちの祈っていることに対して、
神様がそうしたいとお思いになったときは、
必ずかなえてくださるんだと思っているわ。

*****

いまは、特別な夢ってないの。
家族がずっとずっと健康で
幸せでいてくれたら、それでいい。

自分がいま得ているもので十分幸せだと思うから、
それ以上、ほかに思いつかないわ。

*****

これからどうなりたいかって?
ハッピーで、みんなを勇気づける人になりたい。
人の助けになれる人になりたい。
愛情にあふれた人になりたい。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

生後3か月ごろから皮膚が硬くなりはじめ、さらに髪の毛が抜けはじめるが原因はわからなかった。
生後9か月ごろ、たまたま担当医がプロジェリアの記事を見つけたのがきっかけとなり病気が判明した。

プロジェリアの平均寿命は13歳と言われるが、アシュリー・ヘギはそれを越える17歳まで生存し、プロジェリア患者としては最高齢であった。
2009年4月21日他界。17歳没。
(合掌)

北海道の森林が香港の資本に買われた。買い手は? 目的は?

~朝日新聞「GLOBE(グローブ)」より~

8月下旬のある日、記者は北海道の倶知安町(くっちゃんちょう)に足を運んだ。

 札幌から車で3時間ほど。トウモロコシ畑やジャガイモ畑を走り抜け、「蝦夷(えぞ)富士」の別名がある羊蹄山(ようていざん)とニセコアンヌプリ山に挟まれたあたりに、探していた森が広がっていた。

 この森のことが取り上げられたのは6月の北海道議会だった。

 「所在地が海外となっている企業が、後志(しりべし)管内において57ヘクタールの森林を取得したことを確認しております」

 道幹部は、そう答弁した。海外の資本による森林買収の事実が公の場で明らかになるのは全国的にも珍しい。

 「日本各地の山林が、海外の資本に狙われている」「水資源をおさえるつもりではないか」……。

 ここ数年、そんな「うわさ」が各地の森林関係者らの間でささやかれてきた。「外国人が山を物色にきた」といったたぐいの話もあちこちにある。関連のシンポジウムが開かれたり、専門家が本を書いたりと関心事になっている。ただ、専門家や報道機関が調べても、証拠はつかめていなかった。その一端が、北海道議会で明らかになったわけだ。

 道庁の答弁を引き出した道議は、故・中川昭一(当時、財務・金融相)の依頼をきっかけに、この問題にかかわるようになった。中川は「国土が外国人に脅かされているのでは」という危機感をもっていた。

 答弁を引き出すまでに1年以上もかかったのは、土地をめぐる法律や制度の問題がいくつもあったからだ。

 外国人や外国法人による土地所有を制限している国も多いなか、日本には規制がない。海外資本を国内資本と区別する制度もない。また、大規模な土地売買などは国土利用計画法に基づく届け出が必要だが、この情報が、同じ役所の中でも森林保全の部署と共有されていない。個人情報の保護が厳格になっている現状もある。

 道側は議会答弁でも、どこの外国人が何のために倶知安町の森を買ったのかについて詳しい説明ができなかった。

 森は水資源を守り、災害防止や生物多様性の保全など多彩な機能をもつ。それが国土の7割を占めるのに、だれが、何の目的で買い、どう利用しているのかを把握することができていないとは──。

 記者は何度も倶知安町に足を運んだ。不動産登記をもとに森の所在を絞り込み、かつての所有者らを訪ねて回るうち、ある男性の話を聴くことができた。父親から相続した森の一部を2年前に手放したという。札幌の不動産会社に「外国の企業が山を買いたがっているので売ってほしい」と持ちかけられたからだ。

 「植林や間伐といった維持管理費と固定資産税の負担が重く、木材価格が下がり続けるなかで将来性を見いだせなかった」。だから森を手放した、という。

 男性から森を買った1カ月半後、札幌の不動産会社は香港・九龍に拠点を置く企業に転売していた。

 朝日新聞香港支局のスタッフが本社の所在地を訪ねると、そこは風光明媚(ふうこうめいび)なビーチに面した高級別荘地だった。高い塀が敷地を囲み、部外者は無断で立ち入ることができない。ゲートにいた管理人は質問にいっさい答えなかった。

 香港での登記によれば、この会社のオーナーは男女2人で、ほかにも11社を所有しているようだ。11社の登記関連の書類は膨大で、積み上げると20センチほどにもなる。もし、彼らが倶知安町の森を海外で転売したら、売買を追跡するのはやっかいな作業になるだろう。

 一方、北海道では新たな事実が浮かび上がっていた。倶知安町の森のほかにも、道内のあちこちで海外資本が土地を買収していたのだ。

 買い手として、ニュージーランドやイギリス、シンガポールなど複数の国がある。個人で山を一つ買った例もあれば、自衛隊の基地近くの土地を含む森林を買った企業もある。

 また行政側は、森林を持つ約800社と連絡が取れていないという。この中に外資がどれだけあるかはわからないが、満足な情報がないので気持ちがざわつく。北海道議会が政府に出した意見書には、次のように書かれている。

 「我が国における現行の土地制度については、近年急速に進行している世界規模での国土や水資源の争奪に対して無力であると言わざるを得ない」(梶原みずほ)

(文中敬称略)

http://globe.asahi.com/feature/100906/01_1.html

2010年9月6日月曜日

森山まり子著『愛蔵版 クマともりとひと』 生徒が大人を動かした奇跡のドキュメント 

新しいエピソードと2010年までの最新情報がたくさん盛り込まれています。
熊森運動の歴史がわかる保存版です。

 兵庫県の中学校で、理科の女性教師は生徒が自主学習で提出した新聞記事と作文に衝撃を受けた。日本の山々が戦後の植林政策で針葉樹の人工林だらけとなり、えさを失ったクマが絶滅の危機にあることを記事は伝えていた。えさを求めて人里に現れたクマは「有害獣」としてどんどん殺されている。

 授業でこの事実を伝えると、生徒たちが寄ってきた。「先生、クマ絶滅やって、かわいそうやんか。助けてやろうよ」。戸惑う教師は子どもらの熱意に背中を押されるようにして立ち上がる。生徒たちは自ら署名に走り回り、県知事や環境庁に直訴した。

 目標を手に入れた生徒たちは猛勉強を始め、やがていじめや万引はなくなり、不登校の生徒は学校に通い出した。生徒らの必死の訴えに今度は県や国が動きだした-。

 今から18年前、実際にあった話である。その後、女性教師が教え子らと立ち上げた「日本熊森協会」は現在、会員2万5千人の全国組織となって、奥山保全トラストなどの運動を展開している。教え子の一部はスタッフとして今も走り回っている。

 この奇跡のようなドキュメントが伝えるものは、命の尊さや自然保護の大切さだけではない。子どもは何に心を動かし、どんな時に自ら行動し、どれだけの力を発揮するのか。今ある教育の行き詰まりを打開するヒントがここにある。

 発行40万部を超す同じタイトルの小冊子に新しいエピソードと情報を盛り込んだ愛蔵版。未来に希望を見いだせる一冊だ。


大手書店でお買い求めください。
著者:森山まり子 157ページ。
合同出版 1200円+税

http://www.47news.jp/EN/201009/EN2010090601000323.html

2010年9月5日日曜日

~あだ桜~ 松若丸(親鸞上人)

明日ありと

思う心の あだ桜

夜半に嵐の

吹かぬものかは




養和元年(1181)、松若丸9歳の時(親鸞上人)、
京都東山の青蓮院を訪れ、出家得度を願い出られました。

得度を明日にしよう、と言う青蓮院の慈鎮和尚に示されたお歌は有名です。


「明日ありと
思う心の あだ桜
夜半に嵐の
吹かぬものかは」


「今を盛りと咲く花も、一陣の嵐で散ってしまいます。
人の命は桜の花よりも、はかなきものと、聞いております。
明日と言わず、今日、得度していただけないでしょうか」

出家の動機はただ1つ、

「自分も必ず死んでゆく。死ねば、どうなるのだろうか」
という切実な無常観でありました。

比叡山に登られた聖人は、「自分も必ず死んでゆく。死ねば、どうなるのか」、
この生死の大問題の解決をすべく、決死のご修行を開始されたのです。

2010年9月4日土曜日

熊森やまなし8月の定例会

 
2010.8.24(火)13:30~15:30 山梨県ボランティアNPOセンター

●山梨県のクマの捕殺状況と対策

◎新聞で報道があったり、会員さんが防災放送を聴き、こちらに情報が入ると、市町村に問合せなどして対応出来ますが、情報が入らないで人知れず有害駆除として捕殺されてしまっています。
・北杜市8/17― 1頭 ・甲州市8/16― 3頭 ・笛吹市7/24-1頭 *分かる範囲です

◎冬眠前の秋は今まで以上に餌を食べますから、益々目撃情報や農作物の被害が多発されると思われますので、地元の、市町村役場にクマの状況を確認しましょう。

◎多くの声を市町村役場に届けることが、クマの保護に繋がります。目撃情報を聴かれた方は、直ぐに市町村役場に電話をして下さい。「殺さないで下さい!」の声を上げましょう!

★8月下旬、甲州市に伺い、わたし達はクマの保護と同時に、地元のみなさんにクマの被害を食い止める解決策を提案し、一緒に考え一緒に行動していくことが最も重要だと感じました。
クマと農家方の共生の件で、本部に全国の事例を調べて頂いています。

●各地のクマ情報

○甲府市 ・右左口の桃畑が被害に遭い、8/2ドラム缶罠1つ設置→捕獲されず撤去
    ・健康の森のドラム缶罠3つは、1カ月過ぎ、捕獲されず先週末に撤去
    ・8/20頃、昇仙峡で親子のクマが目撃され、住民のみなさんに注意を促してる

○富士吉田市 7/27富士急ハイランド敷地内のホテルの木にクマが登り捕獲、翌日、富士山3合目に放獣

○北杜市 ・8/17養鶏場の餌が被害に遭い、捕獲捕殺
・8/21武川町さねはらで捕獲(オス71㌔138㌢)、信州大学の泉山教授により奥山に放獣
*17日の捕殺処分の件で、今回多くのみなさんからお叱りの電話やメールを頂き、猟友会の皆さんとも話し合いながら、今後は人命に係わる時以外は放獣していくつもりです。(林政課課長のコメント)

○笛吹市・8/7御坂町の桃畑が被害に遭い、ドラム缶罠で捕獲放獣 
・笛吹市は「うちは猟友会の意向が強く、クマは捕獲放獣です。」という所ですが、イノシシの罠に誤捕獲され、手がつけられない状況で、麻酔と放獣が出来る専門家と連絡が付かなかったとの理由で、7/24に1頭、補殺処分されました。

○甲斐市 8/19時点では、目撃情報はなし

○甲州市・甲州市は、今年になって3頭です。やはりいずれも、イノシシの罠に誤捕獲され、麻酔と放獣が出来る専門家とが取れなかったと言う理由で、捕殺処分されました。
昨年は8頭と、市町村の中で最も捕殺されているところです。ぶどう、桃が盛んで、山が側にある地域ですので、他の地域よりも、クマの出没が多く、被害に遭われている農家が多く大変お気の毒です。
・25日に市長宛に嘆願書を提出。担当者に詳細を聴き、今後の対応を話し合う
・29日子グマイノシシ用の罠に誤捕獲、30日放獣

●山梨県の熊森会員数の状況
約330人です。事実を知ることがクマの保護に繋がります。熊森をお伝え下さい。
◎申し込み用紙 http://homepage2.nifty.com/kumamori/syoukaiyousi.pdf

●7、8月の報告
○27(火)9;00~11:00山梨県環境科学研究所訪問 吉田研究員のお話を聴く 
・11:30富士吉田市役所訪問 ・13:00河口湖役場訪問

○28(水)~29(木)富士吉田市富士急ハイランドのクマが放獣されるよう働きかけ、捕獲放獣に立ち会う

○28(水)~29(木)【虹の天使・夏のありがとう合宿】熊森やまなし共催
 *皮むき間伐&紙芝居練習

○8/5(木)環境教育 新紺屋小学校10:00~11:30「クマさんと森のお話」紙芝居とお話会

○8/24(火) 13:00みどり自然課訪問  ・13:30~17:00定例会・懇親会
*山梨県ボランテイアNPOセンター 学習室(3F)

○8/25(水)甲州市長宛に嘆願書を提出。担当者に詳細を聴き、今後の対応を話し合う

○8/28(土)19:00~21:00「クマと森のお話し会in笛吹」学びの杜みさか

○8/30(月)前日に誤捕獲された子グマを放獣されるよう働きかけ、放獣に立ち会う

●9月の予定
9/20(月・祝) 定例会・懇親会18:30~21:00甲府市総合市民会館第4会議室 青沼3丁目5−44 

●日本熊森協会山梨県支部 生物多様性キャンペーン
「水道をひねると1年中水が出てくるのは、森を作るクマさんのお陰さまです!」
~クマと森のお話し会を各地で開催中~
*今後の予定
・10/16(日) 19:30~21:30 バールスロウ オーガニックカフェ (甲府市丸の内) 
・10/24(日)南部町  11/23(火) カフェくじらぐも (北杜市明野)
 みなさんもお話し会を開催しませんか!?
 多くの方にクマと森と人の繋がりを知って貰う事で、クマと子ども達の未来の命を守れます!

●「くまもり読書感想文コンクール」~くまと共に守ろう!僕らの森と未来~ 
 締め切り11月15日消印 *締め切りが延長されました
 日本熊森協会では、この度「くまと共に守ろう!僕らの森と未来」をテーマに、読書感想文を募集します。 課題図書を読んで、森や動物と人が共存していくために今後どうしていけばいいか、考えたことを書いてく ださい。小中高生のみなさんの豊かな思考力や発想力を期待しております。みなさんふるってご応募くださ い。
 * 応募先 主催者:「実践自然保護団体 日本熊森協会」本部
 〒662-0042 兵庫県西宮市分銅町1-4 TEL 0798-22-4190 FAX 0798-22-4196
 Mail jbfa@nifty.com  
 HP http://homepage2.nifty.com/kumamori/

●その他NPOツキノワグマレスキューチーム9月中に認可が下りる予定です。
(熊森協会とは関係なく、副支部長の清水さんが中心で立ち上げました。)

◎9月10月は、1年の内で最もクマの目撃情報が多い時期です。
 みんなで力を合せて、クマの命を守ってゆきましょう!宜しくお願い致します!!

日本熊森協会山梨県支部長 岡
TEL:090-8348-4067/FAX:055-266-5095
MAIL:rightstaff_akemi@yahoo.co.jp
Twitter http://twitter.com/nbfa_yamanashi

あなたには、どれだけの「できる」がありますか?

あなたには、
どれだけの「できる」がありますか?

~かめおかゆみこ~

私の末の妹は、
重度の脳性小児麻痺で生まれました。

目も見えず、
耳も聞こえず、
もちろん、
しゃべることなど、
まったくできませんでした。

生まれたときから、
手足も動かず、
寝返りひとつ打つこともできず、
ハエが止まっても、
払うことさえできません。

(ハエが止まったことを
感知できていたかさえわかりません)

物を噛むこともできないので、
食事のときには、母が、抱きかかえ、
流動食を、一口一口、
スプーンですくっては、流しこんでいました。

妹は、何も、何ひとつ、
できませんでした。

5歳の夏に発作を起こして、
あっけなく、私たちと別れを告げるまで、
ずっと、
ベッドに横たわったまま生きていました。

けれども、ただひとつだけ、
妹にできることがありました。

それは、母が近づくと、
笑うことでした。

笑うといっても、顔面も麻痺しているので、
笑ったような気がする、というだけですけれど。

目は見えません。
耳も聞こえません。
どうして、
母だとわかったのでしょうか?

それでも、妹は、
たしかに反応したのです。
母が近づいた、そのときだけ。

私たちは、
現実を生きていると、
たくさんの「できない」ことに、
行く手をはばまれます。

でも、そんなときでさえ
振り返ってみてください。

あなたは、
目が見えますか?
耳が聞こえますか?
口がきけますか?
手足が動きますか?
触覚はありますか? 
匂いを感じることはできますか?

それらはすべて、あなたの「できる」です。

笑えますか?
泣けますか?
怒れますか?
その感情を、
何かのかたちで、伝えることができますか?

それらはすべて、あなたの「できる」です。

「できない」に目を向けるのではなく、
あなたの「できる」に、目を向けてください。

あなたは、
私の妹がほしかった(であろう)ものを、
すべて(あるいは、いくつも)
持っているのです。

その動く手で、なぜ、
つかもうとしないのですか。
その動く足で、なぜ、
歩いていこうとしないのですか。

あなたには「できる」のです。
あなたには、絶対「できる」のです!

あなたが、
「できない」を見つめているあいだ、
私の無数の「妹」たちが、
あなたの「できる」のために、
祈りつづけています。

あなたが、
「できる」を見つめて生きるとき、
その一挙手一投足が、
私の無数の「妹」たちの、喜びになります。

どうぞ、
無力感におそわれたとき、
希望など何もないような気持ちになったとき、
あなたの「できる」を振り返ってみてください。

必ず、あります。

2010年9月1日水曜日

9/3甲府市議の山田厚さん一般質問・甲州市のその後の報告

●9/3甲府市議の山田厚さん一般質問

日本熊森協会の会員の山田厚さんが、9/3午後1時より、甲府市議会で一般質問をされます。
「森林と野生動物(熊)の保護、および遅れている熱中症予防」です。

山梨県の県庁所在地である甲府市から「クマを補殺しないで保護する」の宣言を発信することが出来たら、甲府市のみならず、他の市町村にもいい影響を及ぼせるのではとの想いです。

是非一人でも多くのみなさまが、傍聴にお越し頂けますように、宜しくお願い致します。

下記は山田市議からのメッセージです!

「先日はお忙しい中、時間をとっていただきありがとうございました。質問に生かしていくつもりです。
山田厚の質問は、9月3日午後1時より 40分間です。
  「森林と野生動物(熊)の保護、および遅れている熱中症予防」です
本会議場は現在は仮議場で 甲府市の商工会議所です。
「熊森さんとの連携だな」と当局は思っていますから、この際お忙しいとは思いますが、ぜひ傍聴にお越しください。
甲府市の場合、当局は傍聴者のグループや数やにも注目しますので・・・。
傍聴はどなたでも当日会場で自由にできます。
なお、アナログ放送で5チャンネルでも中継していますので、そちらでも結構です。
       山田 厚」

*甲府市の商工会議所(甲府市相生2丁目2−17‎TEL055-233-2241‎)

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●甲州市のその後の報告

昨日、甲州市の会員の吉田さんがJA玉宮の所長さんに、
「30日の放獣後の夕方、住民の方が、放獣場所に、小さい子供連れで車で入り込み、スモモをばら撒き、車から降りるところだったので、せっかく放獣したクマをまた誘因することになるし、そこに来た人に何かあったら危険なので、JAからも注意を促して頂きたい。」と電話を入れました。

すると
「今回のクマの放獣は、住民の方も農家の方も、大変迷惑で、何とかしてくれとの声が沢山入って来ています。玉宮小学校の校長教頭もそのことで来ました。」

甲州市は、他の地域と違って、果樹の被害が多いようなので、JAや住民のみなさんのクマに対する怒りも相当なものなのかも知れません。
本当にお気の毒です。
先ずは、子ども達のいる玉宮小学校には出向いて、日本熊森協会のリーフレットや「クマともりとひと」の小冊子をお持ちして、学校で「クマと森のお話会」の開催などお願いしてみます。

みなさんのお知り合いが甲州市にいらっしゃったら、熊森をお伝えして下さい。

また、みなさんに、お願いしたいのは、甲州市長にメールや手紙を出して 、今回の放獣の決断を称え、今後も放獣して頂けるようお願いしていただけませんでしょうか。

8/25に甲州市を訪問した時に、イノシシようの鉄格子の罠が14箇所に設置してあるといいました。現状では、クマが誤捕獲され、補殺される恐れは十分あります。

甲州市HP http://www.city.koshu.yamanashi.jp/koshu/
市長への手紙 https://www.city.koshu.yamanashi.jp/koshu/formmail/index.jsp

★わたし達はクマの保護と同時に、地元のみなさんが、クマの被害を食い止める解決策を提案し、一緒に考え、一緒に行動していくことが、最も重要です。
そちらは、資料が整い次第、甲州市に提案し進めていく予定です。

▼参考までに、下記は8/25に訪問した時の嘆願書の内容です。


熊の捕殺禁止の嘆願書


甲州市 田辺 篤 市長 殿

今、熊は絶滅の危機にあり、全国で、また山梨県に於いても熊を狩猟禁止、保護獣にという動きがあります。熊を失うことは、保水力抜群な森を失い、わたし達の命の根源の“水”を失うことです。
山梨県のツキノワグマを研究している先生に伺うと、このままで殺していったら絶滅は間違いないだろうと仰っています。
既に、ご承知の事と存じますが、7月の始め、県が各市町村に「ツキノワグマは出来るだけ捕獲補獣するように」と周知徹底の通達が出され、県内の各市町村は「放獣」を相次いで行っています。
また、環境省は“人類と多様ないきものとの共生”をスローガンに、生物多様性条約第10回締約国際会議(COP10)が、10月名古屋で開催されます。今、世界中が日本の動向を注目しています。
環境大臣のいる山梨県で、甲州市で熊の捕殺が続く事は、世界中から非難を浴びかねません。
「豊かな自然 歴史と文化に彩られた 果樹園交流のまち」甲州市が、山梨県のみならず日本中、世界中の模範となり“動物に帰れる森、地元の人に安心”の共生をお願いしますよう下記を嘆願致します。


・このまま熊を殺していったら絶滅するので、安易に殺さないで頂きたい。

・捕獲した時は奥山に放獣をして頂きたい。

・熊を始めとする動物達の棲める奥山の復元を早急にして頂きたい。

  日本熊森協会山梨県支部 支部長      


平成22年8月25日


   以上、宜しくお願い致します。

8/30甲州市、子グマを放獣・県内の補殺状況

先週はショッキングな事がいくつかあり、自分の力不足を感じ落ち込み、クマに関する報告が出来ないでいました。

わたしは、山梨県支部長を引き受けた時、クマに鉄砲を向ける人の前に立ちはだかり、クマを一頭たりとも殺さないと心に誓いました。
それなのに、全然立ちはだかってあげられず、知らなかったとは言え、既に何頭も殺されていた事が先週判明しました。

有害駆除の補殺状況は、全ての市町村は分かっていないので、確認出来ているところだけですが、
笛吹市1頭、甲州市3頭です。先日の北杜市を入れると、5頭です。

不甲斐ないです。
もっともっと、強くなりたい。
クマを守り、子ども達の未来を守れるよう強くなりたいです。
でも、28日「クマと森のお話会」で、参加した子ども達の顔を見、またアンケートを読み
「クマを守りたい。クマのお陰で水が飲めるのが分かった。」
等と、純粋な子どもの心に触れ、現状の山梨県の体制では、わたしの知らない水面下で殺されていくクマが今後予想され、全部は救えないかも知れないけれど、目の前にいる助けを求めているクマを、1頭でも救っていこうと、改めて心に誓いました。

・補殺の簡単な状況は
○笛吹市は「うちは猟友会の意向が強く、クマは捕獲放獣です。」という所ですが、イノシシの罠に誤捕獲され、手がつけられない状況で、麻酔と放獣が出来る専門家と連絡が付かなかったとの理由で、7/24に補殺処されました。

○甲州市は、今年になって3頭です。やはりいずれも、イノシシの罠に誤捕獲され、麻酔と放獣が出来る専門家とが取れなかったと言う理由で、補殺されました。
昨年は8頭と、市町村の中で最も捕殺されているところです。ぶどう、桃が盛んで、山が側にある地域ですので、他の地域よりも、クマの出没が多く、被害に遭われている農家が多く大変お気の毒です。

しかしそしてそんな絶望的な中、一昨日30日、今年2月頃生まれた子グマが補殺されず、救う事が出来ました。

簡単な経緯は・・・
・8/22(日) 「甲州市でも今、クマを捕獲するための罠を3つ設置しているそうです。」との情報提供。

・8/23(月) 甲州市役所に電話を入れ、先ずはクマの出没情況をお聴きしたところ、既に8/16にイノシシの罠に誤捕獲で補殺処分。更に、以前にも2件の補殺をしていることが判明。
詳細を伺い、現場を案内して頂きたいので、25日に市役所を訪問約束をする。

・8/25(水) 甲州市役所に、わたしと副支部長を含めた4名で訪問。
産業振興課果樹農林担当の方達と面談。
わたし達は今回初めて訪問する所でしたし、今後、補殺されないようにするための道を話し合う。
イノシシの檻が14箇所に設置されているので、今後もクマが誤捕獲されるのが予想されます。

・8/29(日) 子グマがイノシシの罠に捕獲されたとの情報。

・8/30(月)
[8:30] 甲州市産業振興課を訪問し、子クマの対応を確認。
 →9:30にJA玉宮に関係者が集合し検討するとのこと。同席を促される。

 [9:30] JA玉宮に集合。
 子グマの対応を話し合う。放獣に関して、みなさん色んなお立場がありますので、賛否両論色んな意見が出ましたが、最終的には

甲州市の産業振興課が
「環境研の吉田さんの話では、子グマの場合は、早急にその場で放獣して母グマの元に帰すのが賢明。
 子グマに何かあったり、他の場所に放獣すると、母グマは、凶暴になる危険があり、辺りを徘徊し人身事故 に繋がる危険性が考えられるそうです。県の指導も捕獲補獣ですので、今回はそのように対応したい。」

しかし、猟友会さんが檻の蓋を開けるのが危険だから近付きたくないとのことで、一同困惑。

そこで、笛吹市の猟友会さんで熊森の会員でもあるYさんに、桃の出荷で大忙しの所をお願いしてきて頂く事になりました。

[10:00] JA玉宮から車で5分くらいの、上竹森地区の捕獲現場へ

母グマが近くにいる危険性があるので、檻の側に車が1台通り抜ける道があるが、側に行かず、1枚畑を隔てた道の方から、檻を眺める。
捕獲から1日以上立っているので、熱射病など心配していたが、午前中は木陰になっていました。

予想以上に元気な声で「クゥ~クゥ~」または「カァ~カァ~」と人間の子どもの泣き声のような声で鳴いていました。
人間の気配を感じ、母グマを読んでいたのでしょうか。

また、環境研の吉田さんにも、市の方でお願いをしたところ
「まだ身体が小さいので、麻酔をすると死ぬ危険があるのでしませんが、様子を見に行きましょう。」と、駆けつけてくれることになりました。

時間を改め、12時30分に再度、現場に集合することになり、11:00過ぎ頃に一時解散になりました。

解散の際に、ソーッと、何処かに潜んでいる母グマを刺激しないように、子グマの檻の側を車で通りましたが、60センチくらいのヌイグルミのような可愛い子グマが、無邪気に遊んでいまし。

[12:30] 現地に集合。環境研の吉田さん到着

[13:00] Yさんご夫妻、JA一宮に桃の出荷を澄ませ、現地に到着

・吉田さんと、Yさんで話をし、Yさんが檻の蓋を開け、吉田さんが補助することに。
・軽トラックの荷台にお二人が乗り、市の方が運転し、現場へ向かう。
・イノシシの檻の脇に軽トラを付け、檻の上にお二人が乗り移り、いとも簡単に蓋を開け作業完了。10分も掛らなかったのではないでしょうか。5分くらいだったでしょうか。
暫くして、子グマ檻から出て行く。
Yさんご夫妻は「じゃあね!」と帰られて行きました。

その後解散になりましたが、JA玉宮で地元の猟友会さん達がいらっしゃるのでご挨拶して帰ろうとした所、今後どうするんだということで、暫し面談しました。

其々の立場があり、守るべきモノがあります。
冷静に考えてみると、其々が正義で、悪い人は誰もいないし、当然クマだって悪くないのです。

わたし達はクマの保護と同時に、地元のみなさんが、クマの被害を食い止める解決策を提案し、一緒に考え、一緒に行動していくことが、最も重要だと感じました。

今、クマと農家方の共生の件で、本部に全国の事例を知らべて頂いています。(りんご園等)

また先日「海の魚が居なくなったのは、森が原因だと木を植える漁師さん」が、NHKで放送されたそうです。
「クマ止め林を植える農家」も以前TVで放送されたようです。
こちらの件も調べて頂いていますが、放送内容や、録画されている方はいらっしゃいませんでしょうか。
この他にも、農家の方達と自然との共生事例をご存知な方は教えて下さい。

帰りに、もう一度クマの檻を見に行ったところ、地元の方が、小さいお子さんを連れ車で乗り付けたのに鉢合わせしました。
「まだ、この辺にはクマを放獣したばかりだから危険ですから帰って下さい。」
と、注意を促しましたが、
「大丈夫、大丈夫・・・」
と聴き入れず、車から降りようとしたり、熟したスモモを檻の中に投げ入れたりしましたので、車から降りるのを制止し、スモモを拾い集め回収しました。
終いには「子どもがクマを見たいから来た」等と、呆れた事を言ってました。
果物で、またクマを誘因し、自身事故に繋がった時、クマが悪者になってしまうでしょう。

どうして、こんなに悲しいことをするのでしょうか。

帰りに、もう一度甲州市役所に寄り、この状況を報告したところ、
「市では防災放送をして再三注意を促しているので、何かあったら自己責任です。」
と言われました。
「クマ出没注意」の看板くらい立てて下さいとお願いしました。

クマを補獣しにきてくれた、笛吹市のYさんにお礼の電話を入れたところ、
「クマが救えて良かったね。みんなが集まったから救えたよ。周りを見れば人工林ばかりで、クマは被害者で、本当に可哀そうだね。」と、仰いました。

また、放獣の時に来ていた甲州市議の方に「クマともりとひと」お渡したところ、読んでくたそうです。

長い一日でしたが、兎に角、子グマが救えて良かったです!
みなさんありがとうございました(^(エ)^)/

昨日、放獣に駆けつけてくれた3人に感想を寄せて頂きました。

【副支部長】
昨日、甲州市で小熊の放獣が行われました。

甲州市では過去2年間放獣が行われていない事から、先週の25日に市役所を訪問し、出来るだけ放獣して頂くようお願いしたばかりでした。
その直後の捕獲で、甲州市の担当の方も放獣の方向ですぐに対応して頂き、山梨県の放獣の専門家と熊森山梨支部が大変お世話になっている狩人(けものを守る人と書くそうです)のYさんが駆けつけて放獣して下さいました。

先月は、山梨県の放獣の専門家である、環境科学研究所の吉田さんを訪ねたその夕方にクマが現れ、放獣する事となり、今回も市役所訪問の直後の捕獲で、何か山梨県のツキノワグマに導かれているような気さえします。

誠意を尽くし、心からお願いすることで、貴重な野生成物の命が救えるならばいくらでもお願いしに行きましょう!皆さんの町村でも駆除が行われているようでしたら一緒に行きましょう! 少し動くだけで、道はひらけますから・・・。  

【Sさん】
確かに今日の小熊は檻から出されたけれどいつまたと思うとつい暗澹とした気持ちになります。あの小熊は命を全うして大往生してくれるのだろうか?
人間の命ばかりが大事にされて(でも虐待で抵抗できない子供は殺され)物言えぬ動物達が殺され続ける世の中は許せないです。いつでも弱いものが泣くのは私が泣きたいぐらい辛いです。

【地元のYさん】
ほんとうに、あんなにかわいい子グマちゃんを助けられて良かったです。
無邪気にころがって遊んでいたのが眼に焼き付いています。
今夜はおかあさんとくっついて眠ることができますね。
なにかご飯を食べることができているといいですね。

子グマを助けられたことはもちろん良かったですが
いろいろな方とお話をすることができて良かったです。
いやな意見であっても、無視されたり、門前払いでなく
表面だけあわせるふりだけでなく、聞かせてもらえて良かったと思います。

知り合いの市議の方にくまともりとひとを持っていきます。

今までまごまごしていましたが、
具体的に何をしよう、と自分の中で少しわかりましたし
もう引き下がれない状態にもなったわけです。(笑)
前から母に迷惑にならないかと思っていたのですが
そんなことは全くなさそうなので安心しました。

今日はたくさん話を聞いたので話すのを忘れてしまいましたが、
ある方は「結婚を機にやめましたけど。殺生をするとのちのち良くないと言われてね。」
と言っていました。

2010年8月26日木曜日

ハッピーグッズ合同展

「ハッピーグッズ合同展」のご案内です。
ハンディーキャップがある人たちの作品展です。
日本熊森協会山梨県支部が共催で、パネル展示と「くまともりとひと」の販売もしています。
お誘い合わせのうえ、お越し下さい。

○元麻布ギャラリー(甲府市丸の内2-3-2東横イン甲府駅前1F)
○入場無料
○2010年8月25日(水)~30(月)
 11:00~18:00(最終日・・・15時まで)
○出店施設
・ゆうき工房 ・河口湖ハーバル工房 ・あゆみの家

※駐車場は東横インホテルがご利用できるそうです。

2010年8月25日水曜日

『イマジン』(イメージしてごらん)

イメージしてごらん

天国なんて無いんだ
簡単なことさ

足もとには
地獄だって無いんだ

見上げれば空が
広がっているだけさ

みんな今を
生きているんだ


イメージしてごらん

国家なんて無いんだ
難しいことじゃないさ

そのために
殺したり死んだりしなければ
ならないものなんて
何も無いんだ

宗教だって無いんだ

みんな平和に暮らしてるんだ


イメージしてごらん

所有なんて無いんだ
君にわかるだろうか

欲張ったり
飢えたりする必要なんて
何も無いんだ

みんな一つの家族なんだ

たった一つの世界を
分かち合ってるんだ


イメージしてごらん

君は僕のことを
夢想家
というかもしれない

だけど
僕だけじゃない

いつかきっと君も
僕の仲間になり

この世界は一つになるんだ


ジョン レノン
(訳 高木善之)

2010年8月22日日曜日

生物多様性を無視した、北杜市の行き過ぎたクマ補殺を正す

今回の、心無い、行き過ぎたクマの捕殺では、多くの皆さん方が大変驚き、わたしにも電話やメールを頂きました。

また、納得出来ない今回のクマの捕殺を正すためにも、多くの皆さん方が北杜市に直接、電話を掛けて下さいました。
甲府市の坂名井さんは、電話では思いが伝わらないと、直接北杜市役所に出向かれ2時間半以上にも渡りお話をされました。
こうした、みなさんの愛と、勇気ある行動が、北杜市役所の担当者に反省を促せました。
本当にありがとうございました。

共存意識が欠如し、人間本意でおもいやりの無い行為の積み重ねが、今の社会を作り上げてきました。

危険を冒す可能性があるからと言って、クマを始めとする動物達を次々に排除していったら、結果、人間が地球に取って一番危険を侵しているのですから、近い将来わたし達人間が排除されるのは明白です。

そして、それに苦しむのは今を生きるわたし達ではなく、未来を生きる子どもや孫達なのです。わたし達は、単にクマを守る活動をしている訳では無く、子ども達の未来の命を守る活動をしているのです。

しかし、お恥ずかしい話ですが、わたしは、昨年の秋「クマともりとひと」を読むまでは、無知で、クマのことも森のことも、人との繋がりのことも全く知りませんでした。
だから、もし近所にクマが出て、果物の被害があつたら駆除して欲しいと思ったし、可愛い孫が襲われたら困るから、捕殺して欲しいと思ったに違いありません。

みなさん事実を知らないのです。
農家の方も、行政も、当事者ではないみなさんも事実を知り、未来に生きる子ども達のことを、共に真剣に考えていったら、クマや動物を殺さず、みんなが納得できる良い解決方法がきっと見つかると、わたしは信じています。

不必要だから、自分にとって迷惑だから殺してしまうのでは、今、地球上で起こっている、弱い者いじめの戦争と、なんら変わらないのではないでしょうか。

動物より知恵を授かっている人間のわたし達が、力ずくでは無く、どうしたら共存出来るか方法を考えていくべきだと思います。

山梨での解決方法を見い出し行動していけば、日本中で抱えているこの問題が解決されます。

下記は日本熊森協会のHPからの抜粋です。
本部も北杜市役所に電話を入れ、クマの件を正してくれました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●2010年8月17日 山梨県北杜市白州町 
 8月16日午前、熊森会員から山梨県支部に、クマの捕獲檻がかけられているとの情報が寄せられました。それを受け、支部が情報収集をおこなっていましたが、17日朝、檻に入ったクマが捕殺されたことが判明しました。以下詳細です。

(北杜市行政のコメント)
 このクマは、山梨県北杜市白州町の養鶏場に入ったクマだ。
7月より再三(4回以上)目撃情報があり、同じ個体。
養鶏場の網を破って入り、エサを食べたりしており、常習性が高いと思われたため、
8月16日に駆除許可を降ろし、ハチミツを入れたドラム缶檻を設置した。
 山梨県ではクマの駆除権限は市町村に下ろされており、北杜市が決定権を持つ。
翌、17日の早朝に、檻にツキノワグマが入っているのを確認した。
その際、
・近隣に適当な放獣場所が無かった。
・もし放獣して、それが事故を起こした場合の行政側の責任問題を懸念した。
朝方、猟友会に依頼して殺処分した。

(くまもり山梨の動き)
 8月17日午後、北杜市産業観光部の担当者へ電話して事実確認後、以下をお願いする。
「山梨県として、出来るだけ放獣するようにとの通達が7月1日に出され、県内の市町村は放獣を相次いで実施している。奥地にえさが無く人里にえさがあれば出てくるのは当然。数度の放獣を行い、命をつなぐチャンスを与えるべきだ。餌になる誘因物の除去や、それができないのであれば、クマが侵入が出来ないような電気柵などの防除策を取ることが、命を奪うことよりも優先されねばならない」

8月19日
 副支部長らが北杜市産業観光部の担当者3名と面会、今後二度とこのようなことが無いよう、お願いする。

(くまもり本部の動き)くまもり山梨の報告を受け、8月19日、北杜市に電話で改善策をアドバイス。
「あまりにも安易な捕殺に驚いた。今後、ぜひ共存方向へと方向転換をお願いします。もうそういう時代になっているのです。注意喚起だけではなく、防除や追い払いも取り入れてください。クマには電気柵が有効です。どれもだめだった時は、最後の方法として、捕獲し奥地放獣をして いただきたい。」

担当者「私もこのような経験が浅くてよく分かっていないこともあった。今回は軽率だったと思っている。今後は、クマを簡単に殺さない対応をとっていくつもりだ。」

●上記のほか、多くの熊森会員が、北杜市担当者に電話して、今後の改善を訴えて下さいました。

(熊森見解)
クマが出没したり、ワナを掛けたりする時は連絡をして欲しいと北杜市にお願いしておいたのですが、連絡する事は出来ませんとの事。今回は、会員からの連絡でわかったのですが、このような事が人知れず行われている可能性もあります。
殺されたツキノワグマは、体長約130cm、体重約100kgの立派なオスだったそうです。
今回は生きるチャンスの放獣も一度も実施せず、万一事故があったら困るという全くの関係者の自己都合による殺処分としか思えません。
このような行政の姿勢が、希少な野生生物を絶滅に追い込む過剰な予防補殺を招きます。

 皆さんの声を届けてください!

  北杜市役所林政課 0551-42-1111(代表)

2010年8月19日木曜日

盛り沢山! 柿渋隊

獣害の発生要因となっている柿を収穫して,みんなで利用して楽しむイベント
【柿渋隊】が,NPO法人獣害対策支援センターの主催で開催されます。

http://d.hatena.ne.jp/jugai-119/20100817



最近、クマの里への出没が目立ち、

富士北麓の遊園地横にも現れました!



でもクマにも生きてもらうために、

人とは「棲み分け」をしたいところです。



そこで、里にクマを呼ばないように、

餌となってしまう柿を採りにでかけましょう~。



今年は柿採りだけでなく、柿渋染め体験や

野生動物研究者の瀧井暁子さんによる、

クマやシカの話も聞けちゃう、盛りだくさんな一日企画です。

お昼は吉田のうどん、おやつに冷たい甘味もあるので

お楽しみに!




8/28 土 10時~16時

●青柿採り

●ランチはもちろん「吉田のうどん」

●柿渋塗り(竹の小物の予定)

●クマなど野生動物のお話

集合: 10時:ホワイトハウス  (山梨県富士吉田市下吉田2056)

持ち物:汚れてもよい服装、飲み物、剪定ハサミ、作業手袋

参加費: 大人2,500円 大学生まで2,000円 幼児無料

(昼食代・おやつ代・柿渋染め材料費・保険代込み)



●お問合せ 申込み

NPO法人獣害対策支援センター

NPO法人富士山ネイチャークラブ

事務局 ふじその まり(8/26〆切)

◆e-mail   jugai-119アットマークfgo.jp

◆http://www.k4.dion.ne.jp/~jugai119/

◆080-2011-4814 (docomo)

2010年8月18日水曜日

日本熊森協会、戦後の林野行政の方向転換を求め、次々と国会議員を訪問

8月3日~6日 
日本熊森協会、戦後の林野行政の方向転換を求め、次々と国会議員を訪問
    
すでに200名近くの国会議員に賛同を得ています!

篠原孝農林水産省副大臣に、奥山荒廃の現状を訴える
今回もたくさんの国会議員に、次々とお会いしました。

「奥山人工林が放置されて、表土流出が止まらない。一刻も早く、今日からでもすぐ間伐し、広葉樹に樹種転換を始めないと、もう手遅れだ。表土を失えば、樹種転換も不可能になる。動物たちが行き場を失っている」

奥山現場を熟知した森林組合員の必死の訴えに、耳を貸してくださっている副大臣です。

森山会長が、静岡県の「森の蘇り」代表の試算では、間伐に50万人の緊急雇用が必要と伝えると、副大臣は、「僕は、100万人が必要だと思う」と答えられました。

(ヤッター。わかってくださっている!)
でも実際は、まだ、そのような予算は組まれていないそうです。

ほとんどの国民は、奥山大荒廃の実態を知りません。
知った国民の皆さん、声を上げましょう!
林野庁の皆さん、全生物のため、水源保全のため、奥山での林業はやめて、国民と共に、
奥山を自然の森に戻しましょう。
林野庁→森林保全庁に転換を、国民は協力を惜しみません。

北杜市にて過剰な予防、クマ補殺実行!!生物多様性無視

北杜市にて過剰な予防補殺が実施され、ツキノワグマが補殺されました。

日本熊森協会は、子ども達が未来に於いて、命の源である“水”を失うことの無いよう、保水力抜群の森を、そこに棲むクマ達野生動物を始めとする全生物を丸ごと、子ども達に残そうと活動してしています。

クマを安易に補殺する事は、子ども達の未来の命を無視し、蝕んでいることなのです。

人と自然の共生を目指して今、世界中が“生物多様性”ということで考え歩み出しています。
人間が一番偉いわけじゃなくて、地球上に棲む全生物が繋がっていて、共に生かされていて、共存していか無ければ、わたし達人間の生きる道は無いと。
もしかしたら、手遅れかもしれない程、多くの生物が絶滅しているけど、歯止めをかけようとしています。

それなのに、時代の流れと逆行していることが、環境大臣がいるこの山梨県で起きてしまいました。
このような心無い北杜市の行政の対応は、世界中から見て、恥ずべき行為です。

違っている事は違っていると声を上げないと、届かないし、分かりません。

無念にも殺されてしまったクマの命を無駄にしない為にも、このようなことが二度と北杜市や、他の市町村で起きない為にも、声を上げましょう。

このまま、多くの人が何も言わなければ、今回の補殺をキッカケに、ドンドンとクマ達は殺されていくでしょう!

みなさん、宜しくお願い致します!!

下記は清水副支部長からの報告内容です。


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暴挙!山梨県北杜市において、過剰な予防補殺実施!!

今日、8月17日午前中に、山梨県北杜市白州町にて過剰と思われる予防補殺が行われました。
経過は以下となります。

8月16日午前、北杜市白州町の会員から副支部長の清水にメール。
「先日の目撃情報のあたりで、今また何件かの情報があり、また養鶏所のエサが食べられたり、網が壊されたりしていて檻がかれられるようです。」

8月16日午後に清水から市役所の担当の上原課長に電話。
上原課長休暇の為、部下の土屋さんを頼むも、外出中との事。
戻り次第、電話をくれるよう依頼。
→しかし、その日は電話が来なかった。

8月17日午前10時頃、市役所に電話。
上原課長、土屋さん共外出。折り返し電話依頼。
午前10時48分、市役所より電話。清水仕事中で出られず。
午後3時45分、市役所に電話。上原課長会議中。土屋さん電話中。折り返しの電話依頼。
午後3時55分。土屋さんより電話。上記の白州町の対応を問い合わせると・・・。

「8月16日に駆除許可が下り、ドラム缶檻を設置しました。」との事。
山梨県は駆除権限が市町村に下ろされており、北杜市が決定します。
翌、17日の早朝に、檻にツキノワグマが入っているのを確認し、朝方、猟友会により殺処分致しました。とのこと・・・。

この素早い殺処分の市役所側の言い分は、
①7月より再三(4回以上)目撃情報があり、同じ個体であった。
②養鶏場の網を破って侵入し、エサを食べたりして常習性が高いと思われた。
③近隣に適当な放獣場所が無かった。
④もし放獣して、それが事故を起こした場合の責任問題。 等でした。

上記に対して、こちらからは、
山梨県として、出来るだけ放獣するようにとの通達が7月1日に出され、県内の市町村は放獣を相次いで実施している。

常習性の高いクマであっても、数度の放獣を行い(場合によっては学習・お仕置きの処置を実施)山に帰る機会、命をつなぐチャンスを与えていた。

餌になる誘因物の除去や、できないのであれば、侵入が出来ないような方策を取る。

などを訴えました。

北杜市の担当者とは何度かお話し、ある程度の理解は得られていると思っていました。
7月18日には実際にはワナにかかったクマを信州大学の泉山教授にお願いして放獣していました。
出没したり、ワナを掛けたりする時は連絡をして欲しいと言ったのですが、連絡する事は出来ませんとの事。今回は、会員からの連絡でわかったのですが、このような事が人知れず行われている可能性もあります。

殺されたツキノワグマは、体長約130cm、体重約100kgの立派なオスだったそうです。
今回は生きるチャンスの放獣も一度も実施せず、事故があったら困るという全くの関係者の自己都合による殺処分としか思えません。
これこそが希少な野生生物を絶滅に追い込む過剰な予防補殺です。


今後このような暴挙を起こさないよう、皆さんの声を行政に積極的に届けてください!

  北杜市役所(代表) 0551-42-1111 林政課

2010年8月16日月曜日

足跡

あしあと


ある夜、わたしは夢を見た。

わたしは、主とともに、渚-なぎさ-を歩いていた。

暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。

どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。

一つは、わたしのあしあと、

もう一つは主のあしあとであった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、

わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。

そこには、一つのあしあとしかなかった。

わたしの人生で一番つらく、悲しい時だった。

このことがいつもわたしの心を乱していたので、

わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、

あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、

わたしと語り合ってくださると約束されました。

それなのに、わたしの人生の一番つらい時、

ひとりのあしあとしかなかったのです。

一番あなたを必要としたときに、

あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、

わたしにはわかりません」

主は、ささやかれた。

「私の大切な子よ。私は、あなたを愛している。

あなたを決して捨てたりはしない。

ましてや、苦しみや試みの時に。

あしあとが一つだったとき、

私はあなたを背負って歩いていた」

マーガレット・F・.パワーズ


Footprints
One night I dreamed a dream.
I was walking along the beach with my Lord.
Across the dark sky flashed scenes from my life.
For each scene, I noticed two sets of Footprints in the sand.
One belonging to me.
And one to my Lord.
When the last scene of my life shot before me.
I looked back at the footprints in the sand.
There was only one set of footprints.
I realized that this was at the lowest and saddest times of mi life.
This always bothered me
and I questioned the Lord about my dilemma.
“Lord, you told me when I decided to follow you,
You would walk and talk with me all the way.
But I ’m aware that during the most troublesometimes of my life
there is only one set of footprints.
I just don’t understand why, when I needed You most,
You leave me.”
He whispered,
“My precious child,
I love you and will never leave you never, ever, during your trials and testings.
When you saw only one set of footprints
it was then that I carried you.”

幾百万もの人々を感動させた「あしあと」という詩は
長い間、作者不明とされていました。

ところが思いがけないところから作者が判明したのす。

カナダに住むマーガレット・パワーズさんの夫(ポール)が事故で重傷をおい、
集中治療室で寝ていたときに、朝早く看護婦がやってきて夫に尋ねました。

「パワーズさん、あなたと奥さんと娘さんのために、祈らせていただいてよろしいでしょうか」

ポールがうなずきましたので、看護婦は祈りました。

祈り終わったあとに、詩を書いたカードを取り出し、夫の手を握って静かに次の詩を読みました。

看護婦は読み終えると、夫を見つめていいました。

「私はこの詩の作者を知りません。作者不明なのです。」

ポールは弱々しく手を上げて言いました。

「私は知っています。作者を知っています。」

看護婦はクスリのために意識がもうろうとしているのだと思いました。

しかし、ポールはもう一度言いました。

「私は作者をとてもよく知っています。……私の妻です。」と。

この詩は1964年に書かれた詩なのですが、その後、引っ越しのときに間違って配達されて行方不明になってしまった荷物の中に入っていました。

それがい つのまにか誰かの手によって「作者不詳」ということで発表され、有名になってしまいました。

それがこのような形で作者の夫を励ます詩となって作者に戻ってきたわけです。

2010年8月13日金曜日

南アメリカの先住民に伝わる【ハチドリの物語】

あるとき森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました

でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを
一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います

クリキンディは
こう答えました


「私は私にできることをしているの」


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ここからは
あなたが物語を作って
ゆきます…

どんな物語にして
ゆきますか?

あきらめますか…?

嘘だと現実から
目を逸らしますか…?

それとも

何とかしようとしますか!

動きだす人が増えたら
必ず奇跡は起きます!

森=地球は
今日から
あなたのものです

2010年8月12日木曜日

クマと共生、紙芝居で

■甲府で児童らに 日本熊森協県支部


 県内でクマの目撃情報が相次ぐ中、クマの保護を訴える日本熊森協会県支部のメンバーは5日、甲府市の新紺屋小学校で紙芝居を披露し、野生動物が生きられる森の整備を呼びかけた。農作物を食べたり人に危害を加えたりして、悪者にされがちなクマだが、同支部は「人里に下りてくるのは、人間が森を荒らしたから」としている 


 同校の児童ら約30人が参加した。ストーリーは、森が荒れて食料がなくなり、人里に下りた親子グマが捕獲され、そのことを知った中学生が、クマの保護と森の整備を知事らに訴えるという内容。実話をもとにしている。同支部の岡明美支部長は、「いま森の再生に取り組んでも、30~50年たたないと結果は見えない。だからこそ子どもに共生の大切さを知ってもらう必要がある」と意義を語る。


 県内では7月、一度捕獲して山に返したクマが、再び人里に現れる騒ぎがあった。再び山に戻されたが、人に慣れたクマが増えていることで、人や農作物への被害が懸念されている。岡支部長は、「なるべく殺さないで捕獲し、山に返してあげることがベスト。根気よく取り組むべきだ」と話した。。(田中聡子)

▼朝日新聞社
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001008070002

甲府市平瀬町でクマ目撃等

甲府市北部の平瀬町でツキノワグマが目撃されました。
クマはまだ見つかっていないため、市では注意を呼びかけています。
きょう午前9時半ごろ、甲府市平瀬町で、ツキノワグマ1頭が歩いているという目撃情報が市に寄せられました。
市や付近の住民によりますと、目撃されたのは体長1メートルほどのツキノワグマで、民家からわずか50メートル位しか離れていませんでした。
クマは道路を横断して、山の中に入っていったということです。
甲府市では今年の4月以降、クマの目撃情報が相次いでいて、これで15件目となります。
また県内では北杜市や都留市でもクマの出没が相次いでいます。
甲府市では防災放送や看板を設置して注意を呼びかけています。

▼UTYテレビ山梨
http://www.uty.co.jp/news2/news2.htm#NS001000811185000

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甲府市森林整備課に確認をしましたが、担当者不在で詳細は16(月)でないとわかりません。

尚、健康の森と右左口(旧中道町)の桃畑の罠には、まだクマは捕獲されていません。
健康の森の罠は当初設置予定期間の4週間は経過していますし、右左口の罠は桃の収穫のお盆までだと伺っていましたので、罠の撤去を確認します。

第4回くまもり東京シンポジウム

●水から考える都会と山とのつながり
 ~クマの棲む森が都会の水を生む~

 日本の都会に住むわたし達は、普段「水」のありがたみをあまり意識しません。
一方、世界では水の争奪戦が激化し、日本の水(森)が外国に狙われているという報道もあります。
今回のシンポジウムでは、水を通じて、奥山(水源域)と都会の暮らしの繋がりを考えます。
そして、大型野生動物達が棲める保水力豊かな森が大規模に失われている現実について問題提起をします。
皆様、誘いあってご参加下さい。

『基調講演』
■【危うい日本の水と森】:橋本淳司
 水ジャーナリスト。「世界が水を奪い合う日、日本が水を奪われる日」「67億人の水」等、書籍多数。

『シンポジスト』
■【皮むき間伐による森の再生】:大西義治(「NPO法人森の蘇り」代表)

■【炭播きによる自然林再生】:川嵜 實(「日本熊森協会」群馬県支部長)

■【動物が棲める森の再生】:横田 博(動物写真家)

参加費 無料
2010年9月19日(日)13:30~17:00
立教大学池袋キャンパス 8号館8101号教室にて

主催:日本熊森協会TEL:0798-22-4190 MAIL:jbfa@nifty.com
共催:立教大学ウェルネス研究所
後援:NPO法人 銀座ミツバチプロジェクト NPO法人 メダカのがっこう

お申込み:FAX 0798-22-4196(下記を記入)
・お名前・会員NOまたは非会員・年代・ご住所・電話番号・E-mail

8/7笛吹市でクマ捕獲放獣&奥山復元のお願い

●8月7日(土)、「笛吹市でクマが罠にかかり、お昼前に麻酔を掛け放獣した。」と、情報がありました。
捕殺しないようも頼んでくれたそうです。兎に角、助かって良かったです。

▼8月9日(月)、上記の件を、笛吹市議で熊森の会員の志村さんが、市役所を訪問し担当者から詳細を聴いて下さいました。

笛吹市の今年度のクマの目撃情報はこれまでに6件。
今回の場所は御坂町上黒駒です。
桃をはじめ農作物の被害が多く、これまでにも被害に遭っているとのことでした。

今回のわなは市役所で設置しているもので、クマ用の箱檻でしたが、
連絡を受け、県、市、吉田さんらが現場に駆けつけ、
学習放獣したとのことです。放獣した場所も聞きました。

出没した場所が国道137号の人家のすぐ近くで、
今回は急いで放獣(時間が経つとクマが弱るため)したそうですが、
人的被害があると捕獲放獣ではなく処分という対応を
考えなければならないこともありうるというようなお話でした。

可能な限り捕獲放獣でという話をしましたが、
何度も被害に遭っていることから出てこないことを
期待するしかない状況のようです。

▼8月10日(火)、志村さんと二人で現場を確認しに行きました。
偶々、桃の被害に遭われた梶原さんにもお会い出来て、お話を伺うことが出来ました。
被害に遭った桃畑は、御坂で一番上の畑です。もうこれより上には畑は無くて直ぐ山です。
前日の夕方6時頃、家の上にある桃畑にもクマが来て桃を食べていたそうで、
「コラ~!」と大声を出してもナカナカ逃げなかったそうです。
元々この辺は昔からクマがいたと、怖い様子もなく平然とお話してくれました。

桃の被害に遭ったので、8月3日頃畑に罠を仕掛けて貰ったそうです。

クマの被害場所の桃畑は、自宅からもう少し御坂の峠を上に登った所でした。
「桃を食べられるのはしょうがないけど、木を折ってしまうので困る。」と、梶原さんは言ってました。

「御坂の旧道の山に放獣したけど、また、戻って来ると思うよ。」と、言っておられました。

山梨県環境科学研究所の吉田研究員が来られ、学習放獣(お仕置き放獣)をされたそうです。奥歯も抜かれたとか。詳細は、吉田さんに確認してみたいと思います。

その後、御坂の狩人の米山さんの家に寄らせて頂き、お話をして来ました。

「“クマが増えて人里に降りて来る”と言う人がいるが、クマもイノシシも動物達は、奥山に食べ物が無くて、仕方なく降りて来ている。そして、殺されるのは本当にかわいそうだ。クマを殺さないで奥山に帰しても、餌が無いから又降りて来る。造林事業を早く止めて、奥山に実のなる木を植えていく、根本の解決をしていかないとだめだ。」

と、お話してくれました。
本当に、米山さんの仰る通りです。

山梨の山の情況を調べて下さる方。お詳しい方。
また、どのように、奥山の皮むき間伐を進めていったらいいかのアイデアをお持ちの方。等々・・・。
どなたか、いらっしゃいませんでしょうか。

みなさん、動物達の居場所である、奥山の「皮むき間伐」を、どのように進めていったらいいでしょうか。
熊森やまなしの今の実働している現状では人員不足ですので、何かしらのお知恵やお力をお貸し頂けたら有り難いです。

どうぞ、宜しくお願い致します。

2010年8月9日月曜日

クマと森のお話会in笛吹

●最近、よくクマが出てくるけれど、どうしてかなぁ?

●クマと森と人のつながりのこと、いっしょに考え、知ってみよう!

紙芝居、人形、スライド映写などを使った、子どもから大人まで
どなたにも分かりやすいお話し会です。クマの写真展示もあります。
ぜひご家族でご参加ください!

・と き 2010年 8月28日(土) 19:00~21:00
・ところ 学びの杜みさか(笛吹市御坂町夏目原744)
・参加費 無 料(どなたでも参加できます)
・定 員 90名(当日参加も歓迎です。ご家族ご友人とお気軽にご参加ください)
・主 催 日本熊森協会山梨県支部
・お問い合わせ 山梨県支部長 岡 まで

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クマと森と人の繋がりがまだ良く分からない人は必見です!!
みなさんのお越しをお待ちしています。

*「クマと森と人の繋がり」の本当のことを多くのみなさんが知り、理解することで、子ども達の未来が希望に満ち明るくなります。
クマが出ると、地元の人からは「殺せ」と言う声が多いのが現状です。
県内どちらでも出向いて、お話し会をします。
一人でも二人でもお集まり頂けたら、お話し会に出向きますので、お気軽にご連絡下さい。

【地図】

大きな地図で見る

ブログ、Twitter でも情報発信中!

~クマの棲む森は大きな水のかたまり~
日本熊森協会山梨県支部 山梨県支部長 岡 明美
〒406-0846 山梨県笛吹市境川町三椚1-8
TEL 090-8348-4067
FAX 055-266-5095
E-mail rightstaff_akemi@yahoo.co.jp
Twitter http://twitter.com/nbfa_yamanashi
PCブログhttp://kumamori-yamanashi.blogspot.com/

2010年8月6日金曜日

ピンチはチャンス

人生は
あきらめてはいけない!


何度転んでも何度つまずいても
立ち上がろう!

転んだから逞しくなれた…

つまずいたから優しくなれた…

さア!
前を向いて一歩前に!


あなたが人生をあきらめなければ
人生はいつもあなたの“味方”

あなたが最高の人生を送る為に…

あなたがもっと素敵に輝く為に…

《挫折》と言う《愛》をプレゼントしてくれたのだから


だから人生は
【挫折禁止】

そして
《ピンチはチャンス》

「宇宙は今日も私を愛してくれる」

駆け足の朝、渡ろうと思っていた信号が
ちょうどそのとき、赤に変わってしまっても
前をゆく車がやたらと遅く感じられても

宇宙は、今日も私を愛してくれる

大好きなあの人が
私でない人をいつもじっと見つめていても
大成功と思っていた仕事が
失敗だったと気がついても

宇宙は今日も私を愛してくれる

やらなくちゃいけないことがいっぱいあるのに
眠ってしまって、落ち込む朝も
考えてもしかたのない昔のことを
ぐちぐち考え込んでしまう夜も

宇宙は私を愛してくれる

悲しみにうち沈むことがあっても
寂しさのために涙にくれることがあっても

宇宙はずっと私を愛してくれている

60億年よりももっと長いあいだ
宇宙はずっと私を愛してくれる

どんなことが起きたとしても
私はだから歩いていこう

私は、今日も歩いていこう


「宇宙は、今日も私を愛してくれる」山元加津子著(三五館)

▼たんぽぽの仲間たち・・・山元加津子と仲間たちのページ・・・
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/

「宇宙(そら)の約束」心訳・般若心経

むかしむかしのことでした
心の目と心の耳をすましたある人が
宇宙の約束とつながって
本当のことに気がついた
すべてのものは
どれもみんな
その約束からできている


約束は目に見えず
重さもなくて
あるのかないのか
わからないけど


でも
宇宙のなにもかもが
この約束からできている


「いいことに気がついちゃつた」とその人は
苦しまなくてもいいんだなぁ
悩まなくてもいいんだなぁと
とても嬉しくなりました


宇宙に散らばっている
たくさんのつぶつぶは
約束のもとに集まって
海を作り 山を作り
花を作り 人を作る

約束は 目にも見えず
重さも持っていないけど
風をそよがせ
雨を降らせ
ときには星を輝かせる


誰かと誰かを出会わせて
誰かと何かを出会わせて
涙や笑顔を作り出す


私とあなた
あなたとお花
お花と石ころ
みんな同じ
同じものでできている

違うのは
誰もが持っている約束の私が私である場所(とこ)や
花が花である場所(とこ)に
光があたっただけのこと
スイッチが入っただけのこと


あなたは私だったかもしれないし
私はもしかしたら
庭に咲くたんぽぽや
降る雪だったかもしれないね

約束は私を作り
私の中に
宇宙の約束が座っている
すべてのものが
約束の中にあり
約束はすべてのものの中にある


でもね
忘れちゃいけないの
約束には無駄がなく
必要なものだけを
いつもちゃんと作ってる


花がそこに咲くことは
それが大切だという証(あかし)
私がここにあるということは
それが必要だという証(あかし)


宇宙の約束とつながって
過去と今
今と未来
すべてのことを
見渡すことができたとき
きっときっとわかること


すべてのことは
いつもいつも
いつかいい日のためにある


嬉しいことも
悲しいことも
綺麗なことも
汚れたことも
増えることも
減ることも
その約束の現れだけど
現れているすべてのことが
いつかいい日のためにある


だから思うの
生きていると
いろんなことが
あるけれど


楽しいことも
苦しいことも
悲しいことも
うれしいことも
雨や 雪や 月の光が
空から降ってくるように
手を広げて受け止めればいいんだよね


怖がらなくてもいいんだよ
悲しまなくてもいいんだよ
だってすべてがだいじょうぶ
すべてがみんなだいじょうぶ


揺れる、歌う、踊る、
祈る…
跳ねる、描く、回る、
思う…
約束と
つながっていく方法は
いつも私の中にある
揺れて踊って、
飛んで思って
心の目と
心の耳が開いて
そして本当のことを知る


さぁ明日へ歩きだそう
大切なのは
心の目と心の耳をすますこと
そして自分を信じること


花が咲くように
雪が舞うように
月が照るように
あなたといたい


鳥が飛ぶように
風が吹くように
海が歌うように
あなたといたい


広い宇宙の中で
長い時間の中で
あなたと出会えたこと
きっときっと宝物


星があるように
山があるように
空があるように
あなたといたい


山元加津子
「約束~般若心経は愛の詩」三五館より

▼たんぽぽの仲間たち・・・山元加津子と仲間たちのページ・・・
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/

2010年8月5日木曜日

報告「クマさんと森のお話」甲府市新紺屋小学校

とっても元気な、男の子を筆頭に30名程の子ども達が参加してくれました。

ワイワイガヤガヤ賑やかで元気いっぱいでも、紙芝居はシーンと真剣に見入っていました。

最初、子どもたちは「クマは人間を食べる凶暴な動物だ。」「なんで守らなくちゃいけないの。」と、言っていましたが、さて、お話会が終わって、どんなふうに変わったでしょうか。

■アンケート結果
~ツッキンとのお話し会で学習したこと~※20人がアンケート提出

(答え よくわかった…○ 少しわかった…△ わからない…×)

1.クマは、森に食べ物や、棲む所がないので、しかたなく人里に降りてきた
 ○-17人 △-2人 ×-1人

2.クマの食べ物は、タケノコ、ドングリ、クリ、キノコ、ハチミツ、昆虫で99%はベジタリアン
 ○-19人 △-1人 ×-0人

3.クマは、人間を襲いに来る、こわい動物ではない
 ○-19人 △-1人 ×-0人
 
4.森は、杉ばかりの人工林とドングリの森の自然林がある
 ○-18人 △-2人 ×-0人

5.人工林が増えたのは、家を作るために都合が良かったから
 ○-18人 △-2人 ×-0人

6.自然の森は多くの動物が生きられる
 ○-20人 △-0人 ×-0人

7.クマのすむドングリの森は、土を支え土砂崩れを防いでくれる
 ○-19人 △-1人 ×-0人

8.クマのすむドングリの森は、水を溜め込み、人間に水を与えてくれる
 ○-18人 △-2人 ×-0人

9.人工林は人間が育て、自然林はクマ達動物が育てる
 ○-18人 △-2人 ×-0人

10.植物+動物=森で、森を守るには、動物も守らないといけない
 ○-20人 △-0人 ×-0人

11.クマを助けてあげたい
 ○-20人 △-0人 ×-0人
 
12.ドングリの森になるお手伝いをしたい
 ○-18人 △-2人 ×-0人

■感想
・クマが安心して暮らせるようになったらいいと思いました。(1年生)

・クマがこんなに困ることになるなら、助けてあげたいし、自然を守って、森を守って楽しい嬉しい森を作りたいと思っています。山梨でも植林をして材として使って杉をドングリの木にして、動物が楽しく出来るようにしたいです。(2年生)

・クマは何でお家が無いのか考えたけど、ちょっとわかりました。(幼稚園年長)

・かわいそう(1年生-3人)

・ツキノワグマの事が良く分かりました。紙芝居などや、解説があったのでもっと分かりやすかったです。
(5年生)

・クマがピンチだとわかった。(3年生)

・森を大切にしていきたいです。(学年不明)

・クマ達動物が、全滅しないようにドングリになる木がいっぱいあるといいと思った。(3年生)

・クマは植物をいっぱい食べることが分かった。クマは人を襲ったりしない優しい動物だと分かった。(3年生)

・クマがたくさん人間達に殺されていき、尼崎の中学校の生徒達がクマの為に色々してあげて凄いと思って、わたしもクマの為に出来ることをしてあげたいと思いました。クマは食べるものを色々探して、かわいそうだと思いました。なので、ドングリの木を折ったりしないようにします。これからもクマの事を頑張って下さい。(3年生)

・クマがくらせますように。(幼稚園)

・楽しかった。(1年生)

・ツキノワグマが絶滅しそうだからかわいそうに思いました。(2年生)

・ツキノワグマの事が分かりました。紙芝居などがあり、とても分かりやすく説明してくれて、分かりやすかったです。ありがとうございました。(5年生)

アンケートは①わたしたちが、どれだけ分かりやすく表現できたか②子ども達がどれだけ理解できたか
を確認し、今後に生かすためにさせて頂きました。
アンケートに答えてくれたお子さんには、クマのツッキンからお礼の手紙をあげる予定です。
そして、今日のお話会の内容は、新紺屋小学校長には「くまともりとひと」と資料をお渡ししてあるので、後日、今日の子ども達のアンケート結果を提出して来ます。

それにしても、みんな優しい良い子たちばかりですね。
クマのこと、森のこと、そして人との繋がりのことを、きちんと話したら子どもは理解します。
大人が理解出来ないはずがありません。
みんな、知らないだけなのです。

そして子ども達は、お家の人や、お友達に、きっと今日学んだことをお話してくれるでしょう。

みなさんの知りあいや、ご近所、学校、幼稚園などで、「紙芝居」などをさせて頂けるところがあれば行きますので、お気軽にご連絡下さい。

「何も言わなきゃ分からない!何もしなくちゃ変わらない!」

ご協力頂いたスタッフのみなさん、ありがとうございました。

2010年8月3日火曜日

「クマさんと森のお話」甲府市新紺屋小学校 8/5(木)10時より

新紺屋小学校の夏休みのいきいきスクールで「クマさんと森のおはなし」をさせて頂きます。


当たり前だと思っている“水道をひねると1年中水が出てくる”のは、森を作るクマさん達のお陰さまなのです。

「クマと森と人の繋がり」のことを、わたし達が知り、理解しすることで、子ども達の未来が希望に満ち明るくなります。

紙芝居、人形、パワーポイントを使用し、子どもから大人まで、分かりやすいお話し会です。
クマの写真の展示もあります。

新紺屋小のお子さん達にお会いするのが、今からとても楽しみです。

[内容]

○ツキノワグマを知ろう ・日本の森に棲む動物・ツキノワグマの食べ物

○ドングリの森を守って ・紙芝居

○森の力と動物     ・クマのツッキンのお話し ・パワーポイント

○日本熊森協会の紹介  ・中学生が日本を変えようと活動が始まった

○歌          ・みんなで歌おう「クマ森ソング」

2010年8月2日月曜日

「皮むき間伐」 で森林維持  虹の天使 体験活動の参加者募る

富士川町や甲府市に住む主婦でつくる市民団体「虹の天使」は、皮むき間伐と呼ばれる手法の普及に取り組んでいる。現在は富士川町内の山林を中心に毎月1度、参加者を募って体験活動を展開。間伐した木材を流通させるため、山主や木工所などとの連携づくりに取り組んでいる。

 同会によると、皮むき間伐はスギやヒノキなどの皮をむき、1~3年間放置して天然乾燥させる間伐法。4~8月にのこぎりで根元に切り目を入れた後、竹のへらを打ち込んで皮を浮かせ、上部に向かって引っ張り、皮をむく。含水量は1年で約20%に減少。切り出す時には軽くなっていて運び出すのも容易になり、燃料を使わずに乾燥できるため自然に優しく、木を立たせたまま保管することもできるという。

 戦後、多くの山林で針葉樹が植樹されたが、現在、国産材は安い輸入材のために衰退。採算が取れないため間伐が進まず、表土の流出、保水力の減少が進んでいるという。

 同会は、こうした現状を改善し、山を守っていこうと主婦5人で6月に設立。これまでに3回皮むき間伐を実施した。また、森林組合や木工所などに連絡を取り間伐材利用を呼び掛け、山主にも接触、啓発活動も行っている。メンバーの山際真理さん(40)=富士川町=は「食や環境などさまざまな問題の原点は森林。

一人でも多くの人に伝えていきたい」と話している。

甲府市( 旧中道町) の右左口でクマ捕獲のドラム缶罠設置

「クマに寄る桃の被害が、甲府市(旧中道町)の右左口で先週金曜日にあり、甲府市ではドラム缶罠を設置する予定。」
というニュースを週末に聴き、今日、森林整備課にお聴きしたところ

「罠は許可が下りるのを待って直ぐにでも設置します。」と言うことでした。

13時過ぎに森林整備課に伺い、被害現場の地図をコピーして頂き説明して貰いました。

現場は右左口の里や甲陽学園があるもっと山の奥の方です。
丁度、学園の先生が外で作業をしていたので、この奥に桃畑があるかお聴きました。
桃畑に先週末にクマが出て被害にあったことをお話ししましたが、その事は知りませんでした。

日本熊森協会のリーフレット、「くまともりとひと」等をお渡し、クマは早朝や夕方から出没するので、その時間帯は気をつけて下さい。と少し説明しました。他の先生方と本は読まれるそうです。

奥に入ると桃畑がありましたが、説明ですとここを過ぎた先の桃畑が被害現場だと言ってたので、こんな奥にまさかと思いながらも車を進めて行きました。

すると、木陰で、車の中で二人の男性がのんきに昼寝をしていましたので、クマの事をお知らせし、この奥に桃畑があるか尋ねました。
もうこの奥には無いだろうと言うので、引き返そうとした時、偶然にも甲府市の軽トラが2台登って来ました。1台はドラム缶罠を積んでいました。

そこで、直ぐUターンして、軽トラの後を追いかけました。
暫く行くと軽トラが畑に止まっていてドラム缶罠を設置していました。

こんな奥にまだ桃畑があったのに驚き、わたしは、何者かを名乗り、見学させて頂きました。

その際、地元の猟友会さんは色々お話し下さいました。
「この辺は、針葉樹は余りなく、クマにとって棲み心地がいいから、よそから移動して来たのか、昔より増えた。クマを殺すなと言っても、農家の人は被害にあって可哀そうだ。また、こうして手伝いに来ている自分たちもボランティアだ。」

農家の方にとってみれば、収穫前に被害あわれ、大変お気の毒です。

しかし、この場所は、山の中に桃畑があるので、クマとしてみれば、絶好の餌場です。

本当にとても難しい問題ではありますが、兵庫県では「電気柵」でクマの被害を防いでいるそうですので、山梨県も県や市町村が農家に補助金を出し、クマの対策をして頂けたらと思います。

今後、山間地域の農作物のクマに寄る被害対策には「電気柵を」をお願いしてゆきます。

2時から1時間程で罠の設置作業は終わりました。大変お疲れさまでした。
クマが出た周辺には「クマ注意」の看板が一つも無かったので、あった方がいいのではないかと思いました。知らないで、涼みにきて昼寝をしていた人もいたので・・・。

「クマさん桃を食べに来ないでね。」

帰りに右左口の里に寄り、そこを任されている方に、クマの話をして来ました。
そこの方はご存知で、ラジオを着けたり、風鈴を沢山吊るして、クマが近付か無いように音で注意をしているそうです。
右左口の里は、釣り堀がや、バーべキュウの施設があります。クマは餌を探して来るので、残飯の管理を徹底して下さるようお願いしました。

今日は、被害現場を見に行ったのですが、たまたま、罠の設置を見学することが出来て良かったです。

以上です。

報告「7/28.29虹の天使・夏のありがとう合宿」熊森やまなし共催

皮むき間伐、紙芝居練習、宴会、セブリ社佐久間さんによる森のお話…
盛り沢山の合宿が無事終了しました。

「同じ釜の飯を食べ」「一つ屋根の下で一晩過ごす」ことに寄り、みんなの絆は益々強くなりました。

「何も言わなきゃ分からない!何もしなくちゃ変わらない!」をモットーに、
躓いて、転んで、擦りむいてもわたし達はそこから氣付き、学び、そして前進してゆきます!

子ども達の未来の為、物言えぬ動植物の為、そして何よりも一度の人生を後悔したくない自分自身為に、みんなで力を合わせて顔晴ります!!

【報告】7月18日山梨県ボランティアセンタ-サマーフェスティバルに参加

10時~15時

・ステージ発表(40分)「森の力と動物」
・パネル展と小冊子「くまともりとひと」販売

ステージ発表では“クマと森と人の繋がり”を皆さん理解され感動していました。

また、パネル展のブースには、
「クマが殺されて可哀そうで何かしたいと思っていたけど、こういう活動をしている所があって良かった。
参加したい。」
と言う方達が訪ずれ、多くの会員募集が出来ました。

これからも、熊森協会を待っている人々の出会いを求めて、がんばります!

2010年7月31日土曜日

生態系に配慮した森林整備と鳥獣被害対策は

笛吹き市議の志村直毅議員が一般質問されました。

「生態系に配慮した森林整備と鳥獣被害対策は・・・」

笛吹市役所の「広報ふえふき」とともに、笛吹市議会「議会だより」が発行されています。
全戸配付されるほか市役所本支所や市立図書館、市内の市公共施設等で手にすることが出来ます。
是非皆さんご覧下さい。

夏レシピ★きゅうりの味噌煮

今日は若杉ばあちゃんから教わったレシピをご紹介します~。

きゅうりといえば、生のまま食べることが多いですが、
熱を加えたきゅうりもこんなにおいしいんだ~とびっくりしたレシピです!

出来たてのあったかいのもおいしいですが、
少し冷まして味がなじんだのもまたおいしいです~♪
きゅうりが少しとろっとして最高~

たくさん手に入った時はぜひ!
少し時間がたって味がぼけちゃったきゅうりも、
これならおいしく食べられます

『きゅうりの味噌煮』
1.きゅうりは厚めに斜め切り→塩をふって水分を出す。


2.土鍋をカンカンに熱くする。

3.ごま油をひき、きゅうりをよく炒める。
(このときあまりきゅうりを動かさないように炒めるのがポイント、
 動かしすぎると水分が出てべちゃべちゃの仕上がりになる)
4.酒をひと回しかけてくさみをとる

5.味噌をいれて、ふたをしてとろ火で20分くらい煮る


★出来上がり★

メダカの学校~おむすび茶屋~
http://medaka-omusubi.seesaa.net/

富士急ハイランドでのクマの捕獲放獣の詳細

【人と人との繋がりがクマの命を救った。】
「奥山の復元=人と人との復元」

□1回目 7月15日捕獲・7月16日放獣
捕獲されたのが天上山(三ツ峠山の南麓)で、放獣は清八林道(三つ峠山の北稜)。
※放獣は山梨県環境科学研究所 吉田研究員。


■クマ捕獲放獣の2日間の様子
7月27日 午後3時頃         赤坂交差点 東側付近
       午後3時20分頃     イッツモア赤坂 東側ゴミ置場
       午後4時30分頃      ふじやま温泉付近
       午後4時45分頃      ハイランドリゾートチャペル横 木に登る
       午後6時30分頃      木から下り30メートル横の木に移り登る 
      
7月28日 午前4時45分頃      吹き矢による麻酔1回目
       午前5時頃         吹き矢による麻酔2回目
       午前5時5分頃       眠った所を木の上で捕獲
       午前9時50分頃      エアーガン、爆竹、とうがらしスプレーでのお仕置き
       午前10時頃        富士山吉田口3合目付近にて放獣



27日の午後にクマが富士急ハイランドに入り込む騒動が起こるとは知らず、直前の午前中、山梨県支部ではこんな行動をしていました。

◆9時~11時      山梨県環境科学研究所 吉田研究員 訪問
◆11時半         富士吉田市役所農林課 訪問 課長と宮下さん
◆13時           富士河口湖役場農林課 訪問 三浦課長補佐
◆13時半~14時半   クマの目撃情報があった鐘突堂周辺を探索


◆山梨県環境科学研究所の吉田研究員と面談。
7月16日の放獣の詳細、発信器の装着の必要性、山梨県のクマの生息状況、クマ保護についてのお考え、今後の捕獲放獣を教えて頂き、お手伝いの申し出等についてお聴きしました。
吉田研究員の考えは・・・
・クマを殺してはいけない。
・保護して奥山に放獣していかなければいけない。
・クマは“餌”を求めて人里に降りてくるので、人間がクマを誘き寄せないように里山や、民家付近が餌場にならないように気を付けて行かなければならない。
・またクマ生活出来る生息場所(放獣場所)がなかなかないのが問題。
・クマを捕獲獣するのに人手や費用がかかるので、そのための援助が必要。
・クマが万が一絶滅した時、予想以上の何かが起きてしまう危険性がある。

吉田研究員はこちらにいらしてから7年になるそうですが、地元の皆さんや行政との信頼関係をコツコツ築き、やっとここまでの状況になって来たそうです。
吉田さんとは、「目的が同じなので、今後はお互いに協力していきましょう。」と、
とても有意義な時間が持てました。
また、吉田研究員から
「24日子ども達がスポーツをしている側の河原で、発信器を付けたクマが1時間程水遊びをしていたのを目撃されたそうです。」との情報を得ました。
岡(笛吹市)、清水(北杜市)、山本(河口湖町)、後藤夫妻(富士吉田市)、
坂名井(甲府市) ~6名~

※後藤さん夫妻は5月上旬、副支部長の藤掛さんが「熊森ツアー/根室・知床3000年北方針葉樹林とヒグマを見る旅」に行かれヒグマを観ている時、熊森ツアーとは関係なく、ご夫婦でご旅行にいらしていて、その現場を通りすがり「何を観てるんですか?」という、偶然の出会いがキッカケで熊森会員になられました。
北海道で、山梨県の人同士が会うなんて、クマの神様が出会わせて下さったのでしょうか。
今考えると、このクマ騒動を予期していたかのような出会いでした。
後藤さんは、山梨県支部のマスコットにしたいような、可愛らしいクマさんに似ている方ですし頼もしいです。また、奥様も笑顔の素敵なお優しい方です。

◆富士吉田市役所農林課
最近のクマの目撃情報をお聴きしました。
山間部付近での、クマの目撃情報は余り問題にしておらず、民家付近であった場合の時は捕獲放獣をお願いし、その際は吉田研究員にご相談して頂けるのを確認しました。
岡、山本、坂名井、後藤さんご夫妻~5名~

◆富士河口湖農林課
富士吉田市役所と同じ内容のお話しをしました。
また、それに加えて、吉田研究員の言われたのは、始めに目撃された時の場所には、クマが餌となるものを食べに来ているようなので、排除する必要があるとお伝えし、わたし達に出来ることがあれば協力したい旨を申し出ました。
この時、三浦さんから
「今日11時30分頃目撃情報が入り、山のほうに逃げて行った。発信器を付けていた。」とお話がありました。
 岡、山本、坂名井~3名~

◆クマの目撃情報があった鐘突堂周辺と餌場付近を探索
 吉田研究員や河口湖役場の三浦さんから伺った鐘突堂や、餌場になりそうな場所付近を探索しましたが、手掛かりは無く、朝からの行動でしたので、ここで解散にしました。
   岡、山本、坂名井~3名~

■17時過ぎ 後藤さんご夫妻富士急に駆け付け、吉田先生、富士吉田市役所の皆さんに挨拶。その後ずっと見守り、写真撮影もされる。
■19時過ぎ、現場に岡到着、21時過ぎ在原さん到着。
■21時半 吉田研究員から捕獲放獣を発表。
  ・吹き矢を使って麻酔を掛け捕獲し、奥山に放獣。
  ・夜間は危険なので、明るくなってから4時半に実施。
   吉田さんとお話ししました。
「こんなケースは初めてなので、明日の捕獲は正直不安で緊張します。」と言うので
「クマを救いたいという吉田さんなら大丈夫です。」と励ましました。

■4時半 捕獲作業開始
岡、後藤夫妻、在原さん、坂名井さんの5名が現場にてクマの捕獲放獣を見守り立ち会う。
 ・身の危険を感じてか、かなり高い所までクマは上り詰め、高所作業車に乗った吉田さんもかなり高いので吉田さんとクマの無事を祈る。
 ・1回目の麻酔が命中するが、クマは隣の木に移る。
 ・2回目の麻酔命中。
  クマも段々動きが鈍くなるが、下には降りて来ないのか、来れないのか。
  このままの高さで落下したら、クマが怪我をしないかとの危険を感じ心配になる。
  少し下にずれ落ちたが、枝にうまくかかったまま。
 ・クマの状態を確認し、吉田さんが高所作業車で近付き、クマを抱きかかえ高所作業車に引き込む。
 ・高所作業車は静かに地上に降り、クマはドラム缶に無事入れられ捕獲は無事終了。
・吉田さんに、見学かお手伝いを申し出る。
 市の許可が得られれば良いというので、市の農林課の宮下さんにお願いして「見学ならいいです」と許可を貰う。

■放獣
 富士吉田口三丁目は途中でゲートがあり立ち入り禁止区域なっていました。
針葉樹が多いように見受けられ、クマが生き抜いていくには厳しい所のように感じました。
しかし、この付近にはクマの足跡や糞も見つかり、より良い餌場に移動出来るので、心配ないとのことでした。
クマは昨日の昼間から一睡もしていなかったため、麻酔が良く効き、時折いびきをかいて寝ていて、なかなか目を覚ましませんでした。
途中目を覚ました眠気眼のクマを、ドラム缶越しに懐中電灯で照らして見ると、怖がる様子もなく、円らな瞳で見詰め返され、この後のお仕置きを考えると胸が締め付けられました。
10時近く、クマの意識がハッキリしたのを確認し、エアーガン、爆竹、とうがらしスプレーでのお仕置きをし、放獣されました。
お仕置きをする吉田さん自身も、身を切られる思いだったとお察しします。
クマが二度と捕まらないように。そして、生き延びてくれるようにと祈ることしか出来ませんでした。
尚、発信器はGPS機能が付、遠隔操作も出来る為、11月にはクマの首から外すそうです。


今回は、報道陣、猟友会、警察等40名程の人が集まり、照明塔でクマは照らされ、一時は道路も封鎖され、大騒ぎでした。

ホテル側は人命第一を考え捕殺を、また2回目なので捕殺でしょうと言う声が上がっていて、吉田さんも一時は捕殺も已むをえない、と考えたようですが、吉田さんが、クマを捕獲放獣と決心して下さり本当に良かったです。
午前中、事前にお会いしてジックリお話しが出来て良かったと、胸を撫で下ろしました。
また、熊森会員の地元の後藤さんには、当日初めてお会いしたのですが、人柄が良く、富士吉田市役所の皆さんと顔見知りで、日頃から地域の活動に貢献されているご様子で、「クマを殺さないでね。」と言う声も、地元の人の声だからより通じたのかも知れません。

今回の出来ごとで感じたことは、5月に藤掛さんと後藤さんの出会いが事前にあったことや、クマの騒動の直前に、吉田研究員や、富士吉田市役所や河口湖町役場の農林課の担当者とお会い出来ていたことが、良かったです。
また、それ以前からの、地元の会員さんの加藤さんのクマの目撃情報の連絡や、市役所、役場への訪問してくれた山本さん、在原さん、朝日新聞社の永持さんの記事もありました。
もっと遡ると、知事表敬訪問、みどり自然課の「ツキノワグマをなるべく捕獲放獣するように」との周知徹底の通達。支部結成記念から、ズット記事にしてくれている地元の山梨日日新聞社さんの記者の皆さん。
奥山を早く復元したいとの皮むき間伐を実践してくれている皆さん。そして環境教育への取り組み。
まだまだ、わたしが気付かないだけで、会員の皆さんを始め、多くの協力があって、クマの命が助かったかも知れません。

一安心しましたが、しかし、まだまだこれからです。

旧、中道町の右左口で、クマに桃の被害があり、罠を設置する予定だというニュースも今朝ほど目に止まりました。
始まったばかりですので、皆さん今後もご協力を宜しくお願い致します。

◆8/7・8 田んぼの生きものマスター講座 in五風十雨農場 のご案内♪♪

1日目に訪れる五風十雨農場(山梨県)は、メダカの向山理事が隠居後始めた循環型の農場で、
生きものの宝庫

ここを舞台に“生きものマスター養成講座”が開催されます

講座では、はじめに田んぼの生きもの調査と植生調査を実習し、その後に講義の時間を設け、生きもの調査の意味や手法のまとめ、この日に出会った生きものや植物の解説など、詳しく学びます。
講師は、昆虫・鳥関係は林鷹央先生。植物関係は、関口晋太郎先生です。

生きもの調査では多種多様な生きものたちに出会えます
また、植物専門家 関口晋太郎とともに行う植物調査では、色とりどりの花や草がパレットに並び、それらについて語らって楽しい時間を過ごします

2日目午前は黒岩農場で開催される【いのちめぐる大地の再生講座】に合流して学びます。
午後は田んぼの生きもの調査。
生きもの調査は、農場の健康診断に当り、【大地の再生講座】では、この農場がさらに環境を取り戻すための具体的手法を学べるはずです。皆さんご期待あれ!

生きもの好きにはたまらない2日間になりそうですね!!

■日 時: 8月7日(土)~8月8日(日)
■費 用: 6000円(会員外6500円) *対象年齢18歳以上
     日帰り講座のみの方 3000円(会員外3500円)
■場 所: 五風十雨農場(山梨県北杜市白州町横手1118)
■講 師: 昆虫・鳥関係 林鷹央先生
      植物関係   関口晋太郎先生

▽詳しいスケジュールとお申込はコチラ
http://npomedaka.shop-pro.jp/?pid=20492077

▽メダカのがっこうHP
http://www.npomedaka.net/tanbo_experience.html

2010年7月30日金曜日

紙芝居でクマの保護訴え

今日の山梨日日新聞で紹介されました。
昨日のクマ騒動の後で、タイムリーな記事を載せて下さった雨宮さんに心から感謝します。

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2010年07月30日(金)

紙芝居でクマの保護訴え
熊森協会山梨県支部が小学校などで披露

日本熊森協会県支部(岡明美支部長)は、クマの保護を訴える紙芝居を作った。小学生などへの普及活動に活用する。

 紙芝居は「どんぐりのもりをまもって」。ドングリを食料にしていたツキノワグマの親子がスギが植林された山に食料が減ったことから村に出没、オリにとらえられて殺され、この話を聞いた中学生がドングリの実がなる木を植樹する物語。メンバーが手作りで22ページの絵を描き、紙芝居の木枠も作った。

 8月5日には甲府・新紺屋小で紙芝居を披露。その後も、小学校や保育園などで紙芝居を通じて活動を訴えていく。岡支部長は「練習を重ねて臨場感ある紙芝居にしたい」と話している。

山梨県内のニュース(山梨日日新聞から)
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/07/30/14.html

富士急ハイランドでのクマの捕獲放獣

27日、28日に起きた、富士急ハイランドのクマの捕獲放獣の際は、ニュースなどでお聴きになり大変心配されていたことと思います。

人もクマも事故にならず本当に良かったです。


わたしを含め数名の会員の方達と共に、この2日間は徹夜で、クマが補殺されないように微力ではありましたが働き掛けをし、捕獲放獣を最後まで見守り見届けました。

再びお仕置きをさたのは、不本意ではありますが、最悪な状況は免れることが出来たのは、みなさんの祈るような想いと、山梨県支部のこれまでの全ての活動の成果だと自負しています。

また今回のお仕置きは、補殺か放獣かの選択で、致しかない状況でしたのでご了承ください。

2日間の詳細をお伝えしたいのですが、少々疲れましたので、後日改めてさせて頂きます。


1頭のクマを救ったら、山梨県中のクマの救済に繋がると信じています。
また、その影響が日本中のクマを救うことに繋がると信じています。

今回の捕獲放獣の影には、幾つもの奇跡が重なり、どれだけのみなさんに感謝していいのか数えきれない程です。
世の為人の為に一生懸命に行動した時、願いは天に通じるモノだと、改めて実感しました。
クマを救いたいと言う、みなさんの優しい気持ちも後押ししてくれました。
本当にありがとうございました。

今わたしは、神様、佛様、宇宙の力、天の計らいを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、今回現場で指揮を取られ、捕獲放獣を自ら実施された、山梨県環境科学研究所の吉田研究員に心から感謝申し上げます。
吉田研究員の2日間の働きは全てボランテイアです。本当に頭が下がります。
また、改めて訪問しお礼を申し上げたいと思います。

みなさんも良かったらお手紙を書かれては如何でしょうか。
想いを言葉にするのはとても大切です。
*尚、繰り返しますが、今回のお仕置きは、補殺か放獣かの選択で、致しかない状況でしたのでご了承ください。


山梨県環境科学研究所
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-1
  tel   0555-72-6191   fax 0555-72-6206
  E-mail bear@yies.pref.yamanashi.jp

山梨日日新聞(クマの放獣の動画がご覧頂けます)
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/07/29/2.html

■恐れぬクマ お仕置き・釈放■2010年07月29日 朝日新聞
~人里に舞い戻りホテル敷地内の木で一泊~

 富士吉田市のホテル敷地内の木に27日夕方から登ったままになっていたツキノワグマ1頭は、28日午前5時すぎに捕獲された。一晩続いたクマの捕獲劇に、ホテル側は「お客さんに危害がなかったのは何より」とほっとした表情をみせた。人を警戒する野生動物のはずだが、10日余り前に市街地で捕獲され、奥山に放されたクマが人里に舞い戻ってきた珍しい例だった。


 ホテルは富士急ハイランドに隣接する「ハイランドリゾートホテル&スパ」(同市新西原)。観光シーズンとあって、27日夜は約200人が宿泊していた。


 クマはチャペル横にあるヒマラヤスギの地上8メートル付近で一晩中座り込んでいたが、高所作業車から麻酔薬を入れた吹き矢を2回打たれて捕まった。


 3~4歳の雄、体長80センチ、体重37キロのこのクマは15日に富士河口湖町船津の天上山にかけられたワナに捕まり、全地球測位システム(GPS)発信機をつけられて16日、三ツ峠山の人が立ち入りにくい地域に放された。だがそこから直線距離で10キロ近く離れた同市内で27日午後に姿が目撃された。捕獲に動いた同市や富士吉田署、地元猟友会を翻弄(ほん・ろう)する形でホテル敷地に逃げ込んでしまった。


 ホテル沿いの国道139号を閉鎖する事態にもなったため、同市農林課によれば一時は射殺も検討。だが半径200メートル以内にホテルなど大勢の人が出入りする場所があるため断念した。クマの登った木の周りにネットを張って、約40人が徹夜で張り番をした。


 吹き矢を打った県環境科学研究所(同市)の吉田洋研究員によれば、クマは麻酔をかけられた後、ドラム缶ワナの中で寝息を立てて眠っていた。学生時代からクマの生態を研究している吉田さんは「こんなクマは初めて」と話す。捕まった後も人里を恐れない行動は「神経の太さ」とも関係があるようだ。


 ただ「人を恐れないクマの発生は警戒する必要がある」としている。人に危害が及ぶ
危険性が高まるため、クマの元々のすみかである奥山の生態系の変化などに注意する必要があるという。「今回は人もクマも無事でよかったです」と吉田さんは語った。


 クマは眠りから覚めた後、間近で爆竹を3回鳴らされ、唐辛子入りスプレーをかけられた。「人の怖さ」をたっぷり教え込まれ、午前10時ごろに野生動物の暮らす富士山3合目付近で放された。GPS発信機の表示によれば一目散に奥山に入っていったという。(永持裕紀)

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001007290002

2010年7月26日月曜日

7/25上野原市高柄山でクマの事故…でもクマは悪く無い

富士河口湖町 会員の加藤様より
クマのニュースの情報です。

加藤さんありがとうございました。

尚、電話で上野原市役所に電話で状況を伺ったので、記事の後に報告します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の産経新聞に次の情報が掲載されていますのでお知らせ致します。
 
「産経新聞」7月26日朝刊21頁四段目、(全部1段抜きの記事です)
見出し「山道でクマに襲われ埼玉の男性がけが」
 
本文
(山梨)25日午後0時50分ごろ、上野原市川合の高柄山(たかつか山)733メートル
登山道で、埼玉県所沢市東所沢のアルバイト、池田和峰さん(39歳)がクマに襲われ、右腕と左ほおを負傷した。病院で手当を受けたが、命に別状はないという。
上野原署によると、襲ったクマは体長約1,5メートルで体重は約80キロ。襲った後、山に姿を消したという。

池田さんは右腕をかまれたほか、左ほおを引っかかれて出血したが、自力で約1時間歩いて下山し、近所の住民が110番通報した。
この日午前から単独で登山を開始し、山頂から約1時間下山した地点で襲われたという。
同署が上野原市の防災無線を通じて住民に注意を呼びかけたほか、上野原市は26日、登山道の入り口に、「熊出没注意」の看板を設置する予定だ。
  
以上、記事の全文です。
なお、これは本日の正午前のNHKのニュースでも報道されました。
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001007260001  

今日夕方、上野原市役所、経済課の担当の方と電話でお話しました。

「怪我をされた池田さんは、通報するつもりはなかったそうですが、下山した川合地区で、怪我をしている池田さんを見た方が警察に通報したそうです。

事情を聴くと、登山道から外れた所を池田さんは歩いていて、クマにバッタリ会ってしまったそうです。

クマの生息地に入り込んで、クマがいるのは当たり前ですから問題にしていません
が、防災放送を流したり、クマの看板を立て注意を促しています。」

また、今までの目撃情報等をお聴きしたところ、

「人身事故は初めてです。
目撃情報は、昨年、一昨年は全く無かったのに、今年は既に5箇所で目撃されていますが、場所は問題がありません。
今後、人里に降りて来たときの対処を今から考えておかないといけないですね。
ドラム缶罠も無いし、放獣場所も検討します。全くて初めての事なので・・・」

と、仰っていました。
最初は、人里に降りてきたら、ドラム罠も無いし何の準備も無いから、補殺するしかないかも知れないと思っていたようでした。

県の通達や他の市町村の様子をお話したので、同じような対処をしてくれると思いますが、一度訪問した方がいいかなと思いました。

昨年から、経済課に配属され、クマのことは専門外だったので、以前から日本熊森協会のHPはお気に入りになって勉強されているようです。

電話の対応は親切で感じの良い方でした。
「くまともりとひと」をご覧ください。と、お送りする約束をしました。

尚、今朝、甲府市の森林整備課長さんから、上野原市に電話があったそうです。
「市町村が、連携を図り、クマの情報を共有しましょう。」というお話だったようです。

現在、市町村の横の連絡を取り合うようなシステムになっていないので、バラバラな状況です。甲府市森林整備課長さんがリーダーシップを取り、市町村の連携が取れたら素晴らしいと思います。

・クマ担当 上野原市役所経済課 TEL 055-462-3111

クマの目撃情報を聞いて役場・市役所に電話を掛ける場合


市町村は地元住民のみなさんの声を特に大切にされます。

「クマが出て困るからなんとかしてくれ。」と言う否定的な声は沢山寄せられても、

「クマを殺さないで下さい!」と言う地元住民の声は皆無だと思われます。

「クマの目撃情報を聞いて、役場・市役所に電話を掛ける時に、どんな内容をお話したらいいのですか?」
との質問もありましたので、下記を参考にして頂けたらと思います。


1.クマの目撃情報の事でおききしたいのですが、どちらの課になりますか?
ご自身の名前、住所、(熊森会員)を名乗り、担当者の名前をお聴する。

2.そして、状況をお聴きする。
(いつ・どこで・どのような状況で目撃されたのか。大きさは?)
お聴きした中で上記の内容が不足していたら、そこをお聴きして下さい。
また、誤報が多いので、イヌやイノシシとの見間違いでないか、本当にクマなの
か、足跡で確認されたかお聴きする。

3.現在どういった対応をしているかお聴きする。

4.最後に下記の件をお願いして下さい。

森の保全の為にもクマを殺さないで下さい。
ご存知だとは思いますが、クマの誘因は餌です。
目撃付近にクマの餌になるようなモノはなかったでしょうか。
わたし達人間が、クマを誘因しているケースが多いので、クマの餌になるものを
排除して頂いたでしょうか。(残飯が外に置かれている。養蜂。)
まだでしたら、餌と思われるものを排除し、住民の皆さんに呼びかけて下さい。
クマは餌が無いと分かるとその場所を離れます。

(未だパトロールがされていないようなら)
他の市町村は、猟友会さん、消防のみなさんが、犬を使い、山に戻るようパトロ
ールをしているそうですのでお願いします。クマは人間の次に犬が嫌いです。
(するほどの状況ではない場合もあるかと思いますので状況に応じて下さい。)

餌の排除や、パトロールしても、いついてしまい、危害を与える危険性がある場
所の時は、殺さないで、捕獲放獣して奥山に帰してあげて下さい。

他の市町村では、捕殺せず、放獣しています。
県からもそういった指示があったそうです。絶対殺さないで下さい。

また、どうしても罠を掛ける場合は“ドラム缶罠”をお願いして下さい。
放獣しやすい理由で、鉄柵檻が使われると、クマは逃げようと必死になり、歯が
ボロボロになったり、身体も傷つき手負いになります。
他の市町村も全てドラム缶罠を使用しています。

*以上の事をお話しをして頂き、リサーチしたら、支部長の岡、副支部長の清水
に報告をお願いします。
その時々の状況に応じて、その後の対応をさせて頂きます。
こうした声が沢山寄せられ、クマは守られていきます。

●目撃情報連絡先
・甲府市役所 森林整備課 飯島課長 055-242-2663
・都留市役所 観光産業課 小林   0554-43-1111
・富士河口湖役場 農林課 三浦   0555-72-1111
・富士吉田市役所 農林課 宮下   0555-22-1111
・南アルプス市役所 みどり自然課 広瀬 055-282-7259
・北杜市役所 産業観光部林政課 上原課長 0551-42-1111 
・韮崎市役所 農林課 山下 0551-22-1111

*上記はこれまでの目撃情報で、連絡を取った所です。目撃情報を聴いた時は上
記の担当者にご連絡下さい。また、上記以外はお調べになりご連絡下さい。
そして、都合により役場等にご連絡出来ない時は、こちらまで目撃情報をご連絡
下さい。ご協力宜しくお願い致します。

●岡明美
 携帯 090-8348-4067
携帯アドレス
 amida18-hikari_angel39@docomo.ne.jp
●清水邦彦
 携帯 090-3137-7856
携帯アドレス
 shimizu35456336@docomo.ne.jp

2010年7月25日日曜日

日本熊森協会山梨県支部 生物多様性キャンペーン

水道をひねると1年中水が出てくるのは、森を作るクマさんのお陰さまです!」
~お話し会を各地で開催<10月末まで>~

[内容]
○ツキノワグマの生活
・食べ物 ・活動 ・「母グマ愛情物語」

○クマと森と人の繋がり
・クマのツッキンとのお話し会
・紙芝居 ・パワーポイント

○日本熊森協会の紹介
・日本熊森協会誕生秘話 ・熊森のあゆみDVD
・活動紹介(間伐、環境教育、講演、ets)

○その他
・猟友会さんが語る「クマと森と人」(または手紙を紹介)
・外国人による日本の山林売買と日本熊森協会トラスト
・子どもも出来る皮むき間伐で森を元気にしよう!
 
今、世界中が注目している、生物多様性条約第10回締約国際会議(COP10)が、
10月名古屋で開催されます。
それに向け、日本熊森協会では「クマを絶滅させるなキャンペーン中」です。

今年は春先から木々の芽吹きが悪いようで、クマの目撃情報が相次ぎ、また、秋の実りも大凶作が予想され、秋には大量にクマが里に出てくる可能性が考えられます。

そして、有害獣として捕殺されてしまいます。

「クマと森と人の繋がり」の本当のことを多くのみなさんが知り、理解しすることで、子ども達の未来が希望に満ち明るくなります。

県内27市町村に出向いて、お話し会をしますので、皆さんにお越し頂けたら嬉しいです。また、一人でも二人でもお集まり頂けたら、お話し会に出向きますので、お気軽にご連絡下さい。
 
これはクマの問題でなく、わたし達の子どもや孫の命に係わる深刻な水の問題です!!



*6/6富士川町、7/18甲府市開催済
*今後の予定~
 8/5甲府市新紺屋小学校、8/28笛吹市
南部町、北杜市、ets 順次開催されます


~クマの棲む森は大きな水のかたまり~
   日本熊森協会山梨県支部
TEL:090-8348-4067/FAX:055-266-5095
MAIL:rightstaff_akemi@yahoo.co.jp

          

★最善★

私の体験するできごとはすべて
私の信念から生じるのです

原因と結果はひとつに固く結び付けられています

私の習慣的な考え方が
私の人生のあらゆる段階に
現実のものとなってあらわれてくるのです

最善のものを心楽しく期待して生きれば
常に最善の結果が私にもたらされます

毎朝目をさましたら
静かに心を込めて
次の言葉を繰り返してください



私は今日を楽しみ
喜びます

今日は私の人生に
奇跡が起こるはずです

私には今日驚くべき
触れ合いがあるはずです

私は
すばらしい
とても興味ある人々に会うでしょう

そして私は
最善だけを期待するようにします

私は
常に最善が
私のところにもたらされることを知っています

私は
幸運がいろいろな方法で
私のところにもたらされることを
知っています

一人の手


一人の小さな手
何も出来ないけど
それでも
みんなの手と手を合わせれば
何か出来る
何か出来る


一人の小さな目
何も見えないけど
それでも
みんなの瞳で見つめれば
何か見えなる
何か見えなる

一人の小さな声
何も言えないけど
それでも
みんなの声が集まれば
何か言える
何か言える

一人で歩く道
遠くて辛いけど
それでも
みんなの足踏み響かせば
楽しくなる
長い道も

一人の人間は
とても弱いけれど
それでも
みんながみんなが集まれば
強くなれる
強くなれる

熊森やまなし7月の定例会の報告


2010.7.24(土)13:30~15:30 山梨県青少年センターリバース和戸

●山梨県の熊の状況と今後の対策

◎7月の始め、県みどり自然課が各市町村に
「ツキノワグマは出来るだけ捕獲補獣するように」との通達が出され、例年なら殆どが捕殺されていたようですが、各市町村は「捕獲放獣」の体制になっています。

◎4月からの目撃情報は、5年前の大量に捕殺された年を上回った件数で、このぺースでいくと、8月からは相当数が目撃されると思わます。
そこでみなさんにお願いです。
地元の、市町村役場に

・クマの目撃情報はありますか?
・捕獲する場合が出来た時、罠はドラム缶罠を使用してください。
・捕獲された場合、殺さないで放獣して下さい。
・他の市町村はそうやっていますので、お願いします。

この4点を、事前に確認をしていただけませんでしょうか。
地元に住むわたし達が、クマの保護を訴え、今のうちから、担当者と信頼関係を築いていく事が最善の道に繋がります。
*市町村に確認して頂ける方は29日までにご連絡下さい。
甲府市・北杜市・南アルプス市・都留市・富士河口湖町・富士吉田市は確認住みです。

◎また、これから目撃情報が頻繁になると、わたしと清水さんだけでは対応しきれないので、目撃情報を聴かれた時は、みなさんが市町村役場に電話をして頂けたらと思います。
 *クマの目撃情報があった時のマニュアル*を作成したので参考にして下さい。

◎各地のクマ目撃情報の詳細

○甲府市 目撃情報12件7/12健康の森に罠をドラム缶罠3箇所設置 期間1か月
 *健康の森が7~8月夏休みで子ども達のキャンプ等が始まる為。
  現状は未捕獲。
 
○都留市 6月に人身事故があり1頭の捕殺処分下りました。
7/11に1か月の期間が過ぎ、捕殺処分撤回されました。

○富士河口湖 7/15クマ1頭を捕獲、7/16山梨県環境科学研究所の吉田研究員により発信器を取り付け、天上山(三ツ峠山の南麓)に放獣。

○富士吉田市 頻繁に現れるコグマを捕獲する為、罠を設置予定だったが、河口湖で捕獲されたコグマが似ていた為、罠の設置は取止め。
罠が鉄柵檻を用意していたので、今後は、ドラム缶罠の使用を要望。
クマの目撃は多数あるが殆ど問題にしてない様子。
 
○北杜市小淵沢 7/17猪用のククリ罠に誤捕獲され、7/18信州大学の泉山教授により北杜市の南アルプス側の奥山に放獣
・白州町 6/28・7/21目撃情報

○韮崎市穂積 6/28 ・穴山7/18

○南アルプス市 目撃情報は殆どない。地域柄見ても気にならないのは・・・。

●山梨県の熊森会員数の状況
7月は60名増で約300人です。
山梨県ボランティアセンター祭り、坂名井さん他
*今後も宜しくお願いします。
◎申し込み用紙
http://homepage2.nifty.com/kumamori/syoukaiyousi.pdf
●7月の報告
○1(木)2日(金) 10:00~17:00新しい環境教育の教材作成と練習
*紙芝居の作成(色塗り等)、練習等 ボランティアセンター
 (清水洋子・井上・保坂・山際・高橋・岡)

○2(金) 参議院選挙立候補者5名のアンケート用紙を事務所に配布(岡・清水)
 
○7(水)ボランティアセンターフェスティバル実行委員会 14:00(岡)

○10(土)18:30~21:00 「ブルーゴールド狙われた水の真実」上映会
&「クマの棲む森は大きな水のかたまり(森の力と動物)」
青少年センターリバース和戸視聴覚室
(井上・山際・佐野・保坂・岡)

○12(月)8:30~甲府市が、健康の森にクマの罠設置のため、急遽駆付け説明を求める。
 (高橋、山際、坂名井、在原、佐野、山田市議、岡、甲州ツキノワグマ研究家より依田、時枝)

○16(金)13:00富士河口湖役場訪問(山本・在原)

○17(土) 14;00~17:30 2010ボランティアサマーフェスティバル事前準備
 (高橋・山際・岡)

○18(日)10:00~15:00 2010ボランティアサマーフェスティバル
   :13:00~「森の力と動物」ステージ発表40分
   パネル展・クマともりとひとの販売
   (山際・大浦・佐野・井上・河西・高橋・坂名井)

○20(火)富士吉田市役所訪問 (山本)
19:00劇団さくらっこさんの練習を見学 (坂名井・佐野・岡)

○21(水)10:00甲府市森林整備課訪問
 放獣場所(金峰山麓)の確認と、見学場所(琴川ダム)の打ち合わせ(岡)

○22(木)10:00 放獣場所の確認の為琴川ダムへ(岡) 
14:00県みどり自然課訪問 (清水・岡・鈴木/大学生)

○24(土)10:00~17:00・DVD講演会10:00~12:00 ・定例会懇親会3:30~17:00
DVD講演会「当時の中学生が語る《クマともりとひと》」
※本部企画推進局長・室谷悠子※ &「熊森やまなし定例会」
(岡・高橋・山本・向山・清水・坂名井・在原)

●7、8月の予定
○27(火)9;00~11:00山梨県環境科学研究所訪問
*その後・富士河口湖役場・富士吉田市役所・その近辺の市町村役場訪問 
 *参加される方は、事前にご連絡下さい。

○28(水)~29(木)【虹の天使・夏のありがとう合宿】熊森やまなし共催
*皮むき間伐だけの体験でも大丈夫です。お気軽にお申込み下さい。

○8/05(木)環境教育 新紺屋小学校10:00~11:30
「クマさんと森のお話」紙芝居とクマの“ツッキン”とのお話会
*どなたも参加出来ますが、事前にご連絡下さい。

○8/24(火)定例会・懇親会13:30~17:00
*山梨県ボランテイアNPOセンター 学習室(3F)

◎日本熊森協会山梨県支部 生物多様性キャンペーン
「水道をひねると1年中水が出てくるのは、森を作るクマさんのお陰さまです!」
~お話し会を各地で開催中~
*詳細は後日連絡しますので、みなさんご協力宜しくお願い致します。
 
●熊森ハッピーニュース
 山梨大学環境科学1年生鈴木さんが正会員。
 *山梨県支部立ち上げの際からご尽力頂いている、入山教授の教え子さんで「クマともりとひと」を読まれ 感動されたそうです。
これからチャレンジしていく若い力の皆さん、そして人生で色んな経験を積まれアドバイスして下さる先輩 の皆さん。年代や職業を超え、集い活動していく熊森は素晴らしいですね。
 他にも学生の会員さんがいらっしゃると思います。是非みんなで力を合わせてがんばりましょう!

●その他
「夏休みくまもり読書感想文コンクール」~くまと共に守ろう!僕らの森と未来~

日本熊森協会では、この度「くまと共に守ろう!僕らの森と未来」をテーマに、読書感想文を募集します。課題図書を読んで、森や動物と人が共存していくために今後どうしていけばいいか、考えたことを書いてください。小中高生のみなさんの豊かな思考力や発想力を期待しております。みなさんふるってご応募ください。

*山梨県では、10名の参加を目指しています。宜しくお願いします。

以上です。

2010年7月24日土曜日

アンパンマンマーチ



 
そうだ うれしいんだ
 生きる よろこび
 たとえ 胸の傷がいたんでも

 なんのために 生まれて
 なにをして 生きるのか
 こたえられない なんて
 そんなのは いやだ!

 今を生きる ことで
 熱い こころ 燃える
 だから 君は いくんだ
 ほほえんで

 そうだ うれしいんだ
 生きる よろこび
 たとえ 胸の傷がいたんでも
 ああ アンパンマン
 やさしい 君は
 いけ! みんなの夢 まもるため


 なにが君の しあわせ
 なにをして よろこぶ
 わからないまま おわる
 そんなのは いやだ!

 忘れないで 夢を
 こぼさないで 涙
 だから 君は とぶんだ
 どこまでも

 そうだ おそれないで
 みんなのために
 愛と 勇気だけが ともだちさ
 ああ アンパンマン
 やさしい 君は
 いけ! みんなの夢 まもるため


 時は はやく すぎる
 光る 星は 消える
 だから 君は いくんだ
 ほほえんで

 そうだ うれしいんだ
 生きる よろこび
 たとえ どんな敵が あいてでも
 ああ アンパンマン
 やさしい 君は
 いけ! みんなの夢 まもるため

【作詞】やなせたかし
【作曲】三木たかし


やなせさんのインタビューがありますので、、。

>「アンパンマンは、正義のために戦っても、パンの体は雨に弱いし、汚れると食べられなくなって、ぼろぼろになる。みんなも禁煙電車の中で、たばこを吸う人に注意をしたら“よけいなこと”と殴られるかもしれない。正しいことをするには、自分自身も傷つく覚悟が要る。でも、勇気をふり絞って行わなければいけないこともあるんだ」

成功の反対は


成功の反対は





失敗じゃなくて





何もしないこと

2010年7月23日金曜日

テーマ「くまと共に守ろう!僕らの森と未来」読書感想文募集中!!


日本熊森協会では、この度「くまと共に守ろう!僕らの森と未来」をテーマに、読書感想文を募集します。

課題図書を読んで、森や動物と人が共存していくために今後どうしていけばいいか、考えたことを書いてください。

小中高生のみなさんの豊かな思考力や発想力を期待しております。

みなさんふるってご応募ください!

「第一回くまもり読書感想コンクール」詳細
●資格 全国の小中高生。
●部門 ①小学生部門 ②中・高生部門
●規定 400字詰原稿用紙2枚~4枚。縦書き。ワープロ原稿可。応募原稿裏面に、
郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢、学校名をご記入ください。
課題図書A,Bのどちらかを選んで,感想を書いてください。

※応募作品の著作権は主催者に帰属することを御了承ください。

●賞
(各部門) 最優秀賞(1名)…図書カード3万円
優秀賞(2名)…図書カード1万円
入選(若干名)…図書カード5千円
●締切 2010年9月15日(水)(消印有効)
●発表 2010年10月(予定)、当協会HP上等
●応募先 日本熊森協会内「夏休みくまもり読書感想文コンクール」係宛
(住所は下にあります)

*課題図書の購入方法*


■「家族になった10頭のクマ」は書店で購入するか、又は以下の注文ページからご注文下さい。
■「クマともりとひと」 は、一般書店での取り扱いがありませんので、以下の注文ページからご注文ください。

<本の注文>
https://s3.mbsrv.net/~kumamori/kumamori.org/form/book_order/


主催者:「実践自然保護団体 日本熊森協会」本部
〒662-0042 兵庫県西宮市分銅町1-4

TEL 0798-22-4190 FAX 0798-22-4196

Mail jbfa@nifty.com

HP http://homepage2.nifty.com/kumamori/
http://kumamori.org/project/dokusho2010

「日本熊森協会」は、奥山水源域の原生林を買い取って永久保全(ナショナル・トラスト)したり、開発・拡大造林・地球温暖化・酸性雨などにより劣化した奥山を、全生物と人間、農林漁業や工業のために、広葉樹の自然林に復元したりする活動を行っています。森の最大獣であるクマをシンボルにしている民間の実践自然保護団体 です。
(2010年7月現在 会員数25000名)