■甲府で児童らに 日本熊森協県支部
県内でクマの目撃情報が相次ぐ中、クマの保護を訴える日本熊森協会県支部のメンバーは5日、甲府市の新紺屋小学校で紙芝居を披露し、野生動物が生きられる森の整備を呼びかけた。農作物を食べたり人に危害を加えたりして、悪者にされがちなクマだが、同支部は「人里に下りてくるのは、人間が森を荒らしたから」としている
同校の児童ら約30人が参加した。ストーリーは、森が荒れて食料がなくなり、人里に下りた親子グマが捕獲され、そのことを知った中学生が、クマの保護と森の整備を知事らに訴えるという内容。実話をもとにしている。同支部の岡明美支部長は、「いま森の再生に取り組んでも、30~50年たたないと結果は見えない。だからこそ子どもに共生の大切さを知ってもらう必要がある」と意義を語る。
県内では7月、一度捕獲して山に返したクマが、再び人里に現れる騒ぎがあった。再び山に戻されたが、人に慣れたクマが増えていることで、人や農作物への被害が懸念されている。岡支部長は、「なるべく殺さないで捕獲し、山に返してあげることがベスト。根気よく取り組むべきだ」と話した。。(田中聡子)
▼朝日新聞社
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001008070002
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