2010年7月30日金曜日

富士急ハイランドでのクマの捕獲放獣

27日、28日に起きた、富士急ハイランドのクマの捕獲放獣の際は、ニュースなどでお聴きになり大変心配されていたことと思います。

人もクマも事故にならず本当に良かったです。


わたしを含め数名の会員の方達と共に、この2日間は徹夜で、クマが補殺されないように微力ではありましたが働き掛けをし、捕獲放獣を最後まで見守り見届けました。

再びお仕置きをさたのは、不本意ではありますが、最悪な状況は免れることが出来たのは、みなさんの祈るような想いと、山梨県支部のこれまでの全ての活動の成果だと自負しています。

また今回のお仕置きは、補殺か放獣かの選択で、致しかない状況でしたのでご了承ください。

2日間の詳細をお伝えしたいのですが、少々疲れましたので、後日改めてさせて頂きます。


1頭のクマを救ったら、山梨県中のクマの救済に繋がると信じています。
また、その影響が日本中のクマを救うことに繋がると信じています。

今回の捕獲放獣の影には、幾つもの奇跡が重なり、どれだけのみなさんに感謝していいのか数えきれない程です。
世の為人の為に一生懸命に行動した時、願いは天に通じるモノだと、改めて実感しました。
クマを救いたいと言う、みなさんの優しい気持ちも後押ししてくれました。
本当にありがとうございました。

今わたしは、神様、佛様、宇宙の力、天の計らいを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、今回現場で指揮を取られ、捕獲放獣を自ら実施された、山梨県環境科学研究所の吉田研究員に心から感謝申し上げます。
吉田研究員の2日間の働きは全てボランテイアです。本当に頭が下がります。
また、改めて訪問しお礼を申し上げたいと思います。

みなさんも良かったらお手紙を書かれては如何でしょうか。
想いを言葉にするのはとても大切です。
*尚、繰り返しますが、今回のお仕置きは、補殺か放獣かの選択で、致しかない状況でしたのでご了承ください。


山梨県環境科学研究所
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-1
  tel   0555-72-6191   fax 0555-72-6206
  E-mail bear@yies.pref.yamanashi.jp

山梨日日新聞(クマの放獣の動画がご覧頂けます)
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/07/29/2.html

■恐れぬクマ お仕置き・釈放■2010年07月29日 朝日新聞
~人里に舞い戻りホテル敷地内の木で一泊~

 富士吉田市のホテル敷地内の木に27日夕方から登ったままになっていたツキノワグマ1頭は、28日午前5時すぎに捕獲された。一晩続いたクマの捕獲劇に、ホテル側は「お客さんに危害がなかったのは何より」とほっとした表情をみせた。人を警戒する野生動物のはずだが、10日余り前に市街地で捕獲され、奥山に放されたクマが人里に舞い戻ってきた珍しい例だった。


 ホテルは富士急ハイランドに隣接する「ハイランドリゾートホテル&スパ」(同市新西原)。観光シーズンとあって、27日夜は約200人が宿泊していた。


 クマはチャペル横にあるヒマラヤスギの地上8メートル付近で一晩中座り込んでいたが、高所作業車から麻酔薬を入れた吹き矢を2回打たれて捕まった。


 3~4歳の雄、体長80センチ、体重37キロのこのクマは15日に富士河口湖町船津の天上山にかけられたワナに捕まり、全地球測位システム(GPS)発信機をつけられて16日、三ツ峠山の人が立ち入りにくい地域に放された。だがそこから直線距離で10キロ近く離れた同市内で27日午後に姿が目撃された。捕獲に動いた同市や富士吉田署、地元猟友会を翻弄(ほん・ろう)する形でホテル敷地に逃げ込んでしまった。


 ホテル沿いの国道139号を閉鎖する事態にもなったため、同市農林課によれば一時は射殺も検討。だが半径200メートル以内にホテルなど大勢の人が出入りする場所があるため断念した。クマの登った木の周りにネットを張って、約40人が徹夜で張り番をした。


 吹き矢を打った県環境科学研究所(同市)の吉田洋研究員によれば、クマは麻酔をかけられた後、ドラム缶ワナの中で寝息を立てて眠っていた。学生時代からクマの生態を研究している吉田さんは「こんなクマは初めて」と話す。捕まった後も人里を恐れない行動は「神経の太さ」とも関係があるようだ。


 ただ「人を恐れないクマの発生は警戒する必要がある」としている。人に危害が及ぶ
危険性が高まるため、クマの元々のすみかである奥山の生態系の変化などに注意する必要があるという。「今回は人もクマも無事でよかったです」と吉田さんは語った。


 クマは眠りから覚めた後、間近で爆竹を3回鳴らされ、唐辛子入りスプレーをかけられた。「人の怖さ」をたっぷり教え込まれ、午前10時ごろに野生動物の暮らす富士山3合目付近で放された。GPS発信機の表示によれば一目散に奥山に入っていったという。(永持裕紀)

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001007290002

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