2010年8月18日水曜日

北杜市にて過剰な予防、クマ補殺実行!!生物多様性無視

北杜市にて過剰な予防補殺が実施され、ツキノワグマが補殺されました。

日本熊森協会は、子ども達が未来に於いて、命の源である“水”を失うことの無いよう、保水力抜群の森を、そこに棲むクマ達野生動物を始めとする全生物を丸ごと、子ども達に残そうと活動してしています。

クマを安易に補殺する事は、子ども達の未来の命を無視し、蝕んでいることなのです。

人と自然の共生を目指して今、世界中が“生物多様性”ということで考え歩み出しています。
人間が一番偉いわけじゃなくて、地球上に棲む全生物が繋がっていて、共に生かされていて、共存していか無ければ、わたし達人間の生きる道は無いと。
もしかしたら、手遅れかもしれない程、多くの生物が絶滅しているけど、歯止めをかけようとしています。

それなのに、時代の流れと逆行していることが、環境大臣がいるこの山梨県で起きてしまいました。
このような心無い北杜市の行政の対応は、世界中から見て、恥ずべき行為です。

違っている事は違っていると声を上げないと、届かないし、分かりません。

無念にも殺されてしまったクマの命を無駄にしない為にも、このようなことが二度と北杜市や、他の市町村で起きない為にも、声を上げましょう。

このまま、多くの人が何も言わなければ、今回の補殺をキッカケに、ドンドンとクマ達は殺されていくでしょう!

みなさん、宜しくお願い致します!!

下記は清水副支部長からの報告内容です。


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暴挙!山梨県北杜市において、過剰な予防補殺実施!!

今日、8月17日午前中に、山梨県北杜市白州町にて過剰と思われる予防補殺が行われました。
経過は以下となります。

8月16日午前、北杜市白州町の会員から副支部長の清水にメール。
「先日の目撃情報のあたりで、今また何件かの情報があり、また養鶏所のエサが食べられたり、網が壊されたりしていて檻がかれられるようです。」

8月16日午後に清水から市役所の担当の上原課長に電話。
上原課長休暇の為、部下の土屋さんを頼むも、外出中との事。
戻り次第、電話をくれるよう依頼。
→しかし、その日は電話が来なかった。

8月17日午前10時頃、市役所に電話。
上原課長、土屋さん共外出。折り返し電話依頼。
午前10時48分、市役所より電話。清水仕事中で出られず。
午後3時45分、市役所に電話。上原課長会議中。土屋さん電話中。折り返しの電話依頼。
午後3時55分。土屋さんより電話。上記の白州町の対応を問い合わせると・・・。

「8月16日に駆除許可が下り、ドラム缶檻を設置しました。」との事。
山梨県は駆除権限が市町村に下ろされており、北杜市が決定します。
翌、17日の早朝に、檻にツキノワグマが入っているのを確認し、朝方、猟友会により殺処分致しました。とのこと・・・。

この素早い殺処分の市役所側の言い分は、
①7月より再三(4回以上)目撃情報があり、同じ個体であった。
②養鶏場の網を破って侵入し、エサを食べたりして常習性が高いと思われた。
③近隣に適当な放獣場所が無かった。
④もし放獣して、それが事故を起こした場合の責任問題。 等でした。

上記に対して、こちらからは、
山梨県として、出来るだけ放獣するようにとの通達が7月1日に出され、県内の市町村は放獣を相次いで実施している。

常習性の高いクマであっても、数度の放獣を行い(場合によっては学習・お仕置きの処置を実施)山に帰る機会、命をつなぐチャンスを与えていた。

餌になる誘因物の除去や、できないのであれば、侵入が出来ないような方策を取る。

などを訴えました。

北杜市の担当者とは何度かお話し、ある程度の理解は得られていると思っていました。
7月18日には実際にはワナにかかったクマを信州大学の泉山教授にお願いして放獣していました。
出没したり、ワナを掛けたりする時は連絡をして欲しいと言ったのですが、連絡する事は出来ませんとの事。今回は、会員からの連絡でわかったのですが、このような事が人知れず行われている可能性もあります。

殺されたツキノワグマは、体長約130cm、体重約100kgの立派なオスだったそうです。
今回は生きるチャンスの放獣も一度も実施せず、事故があったら困るという全くの関係者の自己都合による殺処分としか思えません。
これこそが希少な野生生物を絶滅に追い込む過剰な予防補殺です。


今後このような暴挙を起こさないよう、皆さんの声を行政に積極的に届けてください!

  北杜市役所(代表) 0551-42-1111 林政課

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