2010年7月21日水曜日

「小淵沢のワナにかかったツキノワグマの件の報告」「クマ情報の対応についてのお願い」

先ずは、清水さんからの「小淵沢のワナにかかったツキノワグマの件」の報告です。

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岡 さんへ

こんばんは、清水です。

小淵沢の件の報告です。

本日午前中に、北杜市役所産業観光部林政課の上原課長に電話にて今回の件の詳細をお聞きしました。

17日(土曜日)に、小淵沢町下笹尾地区の畑に隣接した里山に仕掛けられていた、イノシシ用のくくりわなに、ツキノワグマがかかっていて、ワナの所用者より北杜市役所に連絡が入ったそうです。

役所は休日で、日直の担当者が、上記林政課長に急遽連絡を入れてきたそうです。
「熊森の清水さんの話も伺っていたので何とか助けてあげたい」(本人談)と思ったそうです。
クマの状態は、大変おとなしくしているとの事で、至急放獣の手配をと思ったのですが、まだ、山梨ツキノワグマレスキューも活動準備中なので、以前、猿とシカの生態調査でお世話になった、信州大学の泉山教授に連絡をされたそうです。

泉山教授は、丁度休日だったのですが、北杜市のたってのお願いに、連休中日の18日に長野県より放獣に来ていただいたそうです。

当日は上原課長は、休日で予定が入っており、後で泉山教授から聞いたそうですが、クマは生後2~3年のオスで、体重は37Kgの小さいクマだったそうです。
やはりおとなしくしていて楽に放獣できたそうです。
放獣場所は泉山教授にお任せしたそうですが、北杜市の南アルプス側の奥山あたりとの事です。
放獣の際に、お仕置きはしていないそうです。

教授の話ですと、2~3歳の雄は親離れのあと自分のテリトリーを確定するために、比較的広範囲に移動をするそうです。そのさなか、ククリワナのワナにかかったと思われるそうです。

折角の放獣の機会だったので、是非、立ち会いたかった。
次回、このような事があったら、必ず連絡して下さいとお願いしておきました。
ご連絡頂きました小淵沢の小林さん、ありがとうございました。

みどり自然課の通達もあり、放獣に一気に流れが変わってきました。
今後も行政の壁を、良い信頼関係の構築によって取り払えられればと思います。
あしげく訪問・頻繁に連絡・笑顔の会談・しっかりとした要求!ですね。

清水

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清水さんありがとうございました。
小淵沢のクマの件は良かったです。

尚、今後、クマの目撃情報や捕獲などが、頻繁になると思います。

熊森やまなしは、これまでのみなさんとの歩みの中で
行政が7月1日に、山梨県が各市町村に向け
「捕獲したツキノワグマは、出来るだけ奥山に放獣するように」
と通達を出した事は、大変大きな一歩でした。

しかし、クマに関する情報を直ぐに熊森協会に連絡して頂ける状況には至っていません。
今後も引き続き、執行部では県や市町村とのコミュニケーショんを図り、クマ情報を直ぐに頂けるよう努力していきますが、一頭でも多くのクマの命を守り、無駄なお仕置きを無くし、奥山に安全に放獣する為には、皆さんからの情報が一番の命綱です。

また、河口湖の会員さんのように、今の内から、地元の市役所や役場にクマや森の状況を確認するなど、事前の対応が必要です。
県内には27市町村ありますので、会員のみなさんのご協力を是非お願い致します。

今日は、富士吉田市役所に河口湖の山本さんが出向いてくれます。
富士吉田も今頻繁にクマの目撃情報が寄せられ、今後の対応を検討中だそうです。

そして、今までの甲府市、河口湖、小淵沢等の目撃情報、他にも色んな情報を、みなさんがお寄せ頂いたことがキッカケで、今のような良い方向に至っていると思います。
今後も引き続き、宜しくお願い致します。

また、クマ情報は、直ぐに対応する事が不可欠です。
瞬時の対応がクマの運命を左右しますので、第一報は、わたしと清水さんの二人の携帯にお願いします。
電話でも携帯メールでも構いません。
PCメールは直ぐに見れず、時間が立って手遅れになりかねませんので、お願いします。

尚、わたし達二人は、熊森の活動を専従でしている訳ではありませんので、状況によっては、直ぐに動けない場合があります。
その時は下記のように、対処して頂けますようお願い致します。

●まず、わたしと清水さんに連絡を下さい。
●二人に連絡が取れない時は、
市役所、役場にのクマの担当者に連絡をして、状況を教えて貰って下さい。

・「クマの目撃情報がありましたが、今、どのような状況でしょうか?」

・今後、罠を使い捕獲すると言うケース

「県では捕獲放獣するように言われているそうですが、勿論そのような対応でしょうか。
罠は、クマを傷付けないドラム缶罠でしょうか。
放獣場所はどちらでしょうか。そこは、クマの暮らしていける広葉樹があるでしょうか。」

・すでに、捕獲されたと言うケースでしたら
この後、どのような処置がされるか訪ねて下さい。

もし万が一「捕殺」と言われたら、
「県では捕獲放獣と聴いてますから、殺さないで下さい。他の市町村では、捕獲放獣をしています。」とお話して下さい。

「放獣」と言うことでしたら、放獣場所はどこか、そこにはクマが暮らしていけ
る広葉樹があるのか。
また、放獣する時にお仕置きはしないように、発信機も付けないようにお話して下さ
い。

二人に連絡がつかず、また対応が分からない時は、日本熊森協会本部にご連絡下さい。
TEL 0798-22-4196

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