おはようございます。
いつもありがとうございます。
先ず、ご報告させて頂くのは、15日夕方ドラム缶罠でクマが捕獲され、16日の午前中に奥山に放獣されました。
護国神社のドラム缶罠は撤去してあると言っていたのに、まだ、設置されていたままになっていて、それに掛りました。
残念なのは、先日から担当の方とは、電話で何度もお話をしていていたのに関わらず、連絡を下さらなく、わたしたちに知られない前に、捕獲放獣したことです。
それよりも、もっと残念なのは、クマに「発信機」を付けたそうです。
捕獲された15日も担当者とは夕方電話でお話しました。
また、昨日16日は事前に熊森の会員の方がお会いする約束になっていました。
それなのに「連絡する余裕がなかった。」そうです。
農林課には、再度、「連絡を頂けるよう」お願いしました。
来週、富士河口湖役場を訪問したいと思います。
では、役場を訪問された山本さんが昨日の報告をして下さいましたのでご覧下さい。
山本さん、在原さん、朝日新聞の永持さんありがとうございました。
ご苦労様でした。
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岡様
今日16日の午後、町役場を訪れ、農林課の課長補佐にお会いして、目撃されたクマ情報についてお聞きしてきました。
最初は7月1日に、河口湖畔の天上山ロープウェイの東側にあるハイキングコースの登り口となる護国神社周辺で目撃され、
エリアの防災無線で注意を喚起するとともに、小学生の下校は教師が引率する対応をとられたようです。
また翌2日には、ハイキングコースは立ち入り禁止にして猟友会にパトロールを依頼しています。
その後、5日にドラム缶捕獲檻を設置し、1週間様子をみることにしたそうです。
檻は町が所有しているもので、ドラム缶一本半分の長さのものと二本分の長さのものとあり、1本半分の方が使われていて、実際の設置作業はハイキングコースを100mほど上がったあたりで行われ、そこまでは人手により運んだと言ってました。
その後、昨実の15日の午前に、鐘突堂スポーツ広場あたりの畑に現れ近所の人が目撃し、パトロールに行った猟友会の人も、山の方に入っていくのを目撃しています。
鐘突堂スポーツ広場は天上山をさらに南下した先で、護国神社とも近いといえます。
その日の夕方、檻がそのままになっているということで見に行った際、ゲートが下りていて中にクマがいるのがわかりましたが、夕方ということもあって部分的な格子窓はついていても、ドラム缶の中はかなり暗く、クマは大人しくしていたそうです。
たまたま富士吉田市の猟友会の会長さんが見に来られ、情報交換したところ、これまでは富士吉田市側に出没していたようで、忠霊塔周辺での目撃情報などがあったとわかったようですが、それまでは連絡はとりあっていないようです。
ちなみに富士河口湖町の中でも、猟友会は7支部あるとのことです。
クマが檻捕獲されているとわかり、東部林務環境事務所に連絡をとり、山梨県環境科学研究所の吉田洋(ゆたか)研究員を紹介され、連絡がとれて対応をどうするかを話し合えたのが夜の8時頃とのことです。
(注)吉田研究員はニホンザルとツキノワグマの動物生態と森林管理が研究対象です。
7月1日付けで県のみどり自然課からクマの捕獲について奥山放獣のメール連絡があったので、奥山放獣することを決めたといってました。
奥山放獣の費用として、申請すれば県から助成金がもらえるそうです。
あらかじめ放獣場所を検討していなかったものの、天上山は三ツ峠山の南麓にあり、放獣場所は三ツ峠で富士河口湖町として一番奥で車で行ける清八林道にすることを、農林課の課長さんの判断で決めたようです。
この林道はゲートが閉じていて、三ツ峠山に登る人もあまり使っていません。
清八林道は、三ツ峠山の山頂の一つである御巣鷹山の北側稜線沿いにある清八山の近くまで上がっていて、この稜線を東に超えれば都留市です。またこの先北側は大月市の笹子エリアになります。
放獣作業は、環境科学研究所の吉田研究員とその他のスタッフ5~6名と、猟友会の人たち、それに富士吉田警察署の人たちが協力し合って、今日行われています。
吉田研究員が麻酔の取り扱いができるということで、獣医でなく吉田さんが中心で作業は進められたものと思います。
課長補佐もその後の作業は確認しないで役場に戻られていて、放獣そのものには立ち会っていませんが、無線機は取り付けるようにしたとおっしゃっていました。
恐らく吉田研究員にとっての格好の研究材料になってしまったと思われます。
捕獲されたクマは推定2~3歳のオスグマで、体長は約1m、体重は約37kgとのことです。
目撃情報は小熊だったり、成獣だったり、人によって違いますが、同時に2頭を見たという親子熊という情報はありませんので、恐らく今回捕獲されたものが目撃情報のクマだとは推測されますが、念のためパトロールは続けると言ってました。
今年のクマの目撃情報としては、5月頃に精進の富士山ふれあいの森あたりであったそうです。
赤池交差点の南側の樹海周辺を精進民宿村あたりまで歩き回るクマがいて、五胡山南麓をネグラとしていることもわかっているようです。
5月頃、通常のコースが道路工事でふさがっていたのでちょっと横にそれたところで見かけたという情報だったそうです。
課長補佐も捕獲騒ぎがあったので昨日からお忙しくしていて、今日の打ち合わせが無ければ恐らく放獣にも立ち会っていたものと思いますが、お会いしていただきお話を聞くことができましたが、現場への案内はしてもらえませんでしたが、地図で護国神社や鐘突堂スポーツ広場は教えていただきましたので、打ち合わせ後に、檻を仕掛けたというハイキングコースを湖畔から天上山まで登ってきました。
アジサイの季節ということもあって観光客もロープウェイえ登っていて、下山はハイキングコースを歩く人を見かけました。
ちょうど下山した頃、防災無線でクマが捕獲されたことを伝えていました。
クマの目撃情報や捕獲情報を連絡してもらえないかというお願いについては返事をもらえませんでした。
町のウエブサイトでなく、安全安心Eネットで防災情報を流しているのでそれをみていただくしかないような言われ方でした。
当然情報源は町だと思いますが、話の様子では、危険情報や注意情報は流れても捕獲情報や放獣情報までは掲載されないように思われます。
甲府市のように日本熊森協会に相談したいという姿勢は伺われず、今回クマの捕獲・放獣の実績が生まれ、捕獲処理後の処置作業が環境科学研究所の吉田研究員の指導で行われたことから、今後も町としては同様の対応をとることになると考えられますので、吉田研究員とコンタクトをとっていく必要があると思います。
お話を聞いた内容をわかりやすくするために私の説明が入った報告になってしまいましたが、奇しくも打ち合わせの前日にクマが捕獲されてしまい、当日に放獣作業が行われている最中に訪れたため、捕獲放獣について話し合える状況でなく、顛末をお聞きすることになってしまい、代役の目的が達せられなかったことが残念ですが、ご了解ください。
山本
同行者:日本熊森協会会員で私と同様富士河口湖町在住の在原さん
朝日新聞社大月支局長の長持さん
PS.今回の捕獲放獣について記事にしていいか確認していましたので、何らかの記事にはなると思います。
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